モーツァルト

モーツァルト 交響曲第39番(ヤーコブス)

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 ■ モーツァルト作曲/交響曲第39番

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 ▲ ルネ・ヤーコブス指揮/フライブルク・バロック管弦楽団

 2008年録音。

 第3楽章は超高速テンポ。ダ・カーポ後もリピートを行なっているのに、演奏時間は3分半(リピート無しのワルターよりも短い)。

 意外に第2楽章のスッキリした音楽がいい。後半2楽章の仕掛けも面白い。

 「こういうモーツァルトもあるのだな」と楽しみつつも、繰り返し聴きたいかというとちょっと微妙...(特に終楽章の手の内が見えてしまうと)。やはりワルターの演奏が懐かしいのは、そういう世代だからだろうか。

pencil 【追記】

 カップリングの「第40番」も聴いた。第1楽章の冒頭のメロディは何とも味気ない感はあるけれど、これは嗜好の問題としても、「39番」以上に作為が耳につく。

 第2楽章はリピートを全部行なって演奏時間15分。スッキリした響きで、途中で飽きることは無いのだけれども、2本のファゴットがテーマを演奏する場面で、8分音を何であんな風に吹かせるのか。「面白い」かもしれないけれども、受け入れ難い。

 「仕掛け」についても「第39番」と同様。1回聴く分には耳新しいけれども、そこまで...という気がする。

 この指揮者のハイドン、「オックスフォード」交響曲はとても気に入っているのだけれど..。


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モーツァルト 交響曲第39番(ノリントン)

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 ■ モーツァルト作曲/交響曲第39番

 ロジャー・ノリントン指揮による録音と映像。

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 ▲ R・ノリントン指揮/ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(LCP)

 1990年録音。

 古楽器オケを振った旧録音。シュトゥットガルト盤より、私はこちらの方が好き。テンポ設定も自然。

 しかし、この曲の第2楽章の木管のアンサンブル、第3楽章トリオのクラリネットのデュエットなど、本当に素晴らしい。

 ちなみに、各楽章のリピートを同様に行なっているヤーコブス盤とのタイミング比較は以下の通り。(ノリントン/ヤーコブス)

  第1楽章(9分51秒/10分04秒)
  第2楽章(6分43秒/8分05秒)←やっぱりノリントンは速い!
  第3楽章(4分18秒/3分25秒)←約1分違う!!
  第4楽章(8分10秒/8分09秒)

 この時期のノリントンの録音は話題になることもなく、例えば「幻想交響曲」にしても、後に出たガーディナー盤(1991年録音)が「古楽器によるベルリオーズ」と大きく取り上げられて話題になったけれども、ノリントンの方が先に録音(1989年)しているのだ。


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 ▲ R・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団

 2006年ライブ録音(拍手付き)。新録音盤。

 第1楽章序奏は速めにキビキビと進むけれど、主部に入ると意外にゆったりとしたテンポになる。スコアに指示された "Allegro" というより "Andante" といった感じ。

 逆に、第2楽章は速くて、こちらは "Allegretto"。でも、そのテンポ感に奏者がノリ切れていないようにも感じる。


 【映像】

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 ▲ R・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団

 1996年収録。リハーサル風景と本番演奏。ノリントンがこのオケの首席指揮者になる以前の共演。

 そのリハーサルはリラックスした雰囲気だけれども、とても細かくニュアンス、表情が付けられていく。

 また、モーツァルトの音楽や、古典派の交響曲の演奏などについて、ノリントン先生の音楽講座を聞いているようなところもあって、とても面白い。

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モーツァルト 交響曲第28番(ノリントン)

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 ■ モーツァルト作曲/交響曲第28番

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 ▲ R・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団

 2006年ライブ録音。

 ワルター&コロンビア響の録音を聴いてから、モーツァルトの交響曲の中でもお気に入りの曲になっていて、ノリントンはワルターとはまた別のタイプだけれども、これも面白い。

 編成にはティンパニが加わっていて、メリハリの効いた溌剌とした演奏。リピートを全部行なってもサクサク進むので退屈することはない。第2楽章のテンポは速めで、さすがに、この楽章はワルターの「歌」に敵うものはない。

 モーツァルトのスコアは本当にシンプルなのだけれども、音楽がギッシリ詰まっている。スコアには最低限の表情(強弱)記号しか書かれていないけれども、そこには無限の表現の可能性があり、それは奏者(指揮者)の手に委ねられている。楽譜通りに演奏すれば(とりあえず)OK、という音楽ではない。

 私の所有しているスコア(新全集版)にはティンパニは入っておらず、ワルターも加えていないが、その「序文」によると、

 ・自筆のティンパニの譜面は紛失してしまった(存在はしていた)
 ・第三者が写譜した譜面にはモーツァルトによるものらしいティンパニのパートが存在する

 ...とのことで、ノリントンは後者を採用しているのかもしれない。

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モーツァルト クラリネット協奏曲(バセット・クラリネット版)

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 ■ モーツァルト作曲/クラリネット協奏曲(バセット・クラリネット版)

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 ▲ C・ディヴィス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/E・オッテンザマー(バセット・クラリネット)

 1992年録音。バセット・クラリネットによる演奏。

 バセット・クラリネットは通常のクラリネットよりも音域が低いだけでなく、音色もより柔らかく、くすんだ印象がある。

 独奏のエルンスト・オッテンザマーはウィーン・フィルの首席奏者。同じくウィーン・フィル首席のダニエル・オッテンザマー、ベルリン・フィル首席のアンドレアス・オッテンザマーの父上(すごい一家)。

 バックのオケも、ごく自然体の暖かみのある演奏。(いい意味で)余計なことをしない指揮のコリン・ディヴィスも適任。

 この曲はモーツァルト最後の協奏作品。

 世にある「クラリネット協奏曲」をどれか1曲と言われれば間違いなくこの曲だろうし、それだけでなく、モーツァルト作品の中でも出色の1曲だと思う。

 この曲は元々『バセット・クラリネット』のために書かれていて、この楽器は普通のクラリネットよりもさらに低い「ド」の音まで出る。

 今、一般的に出版されている楽譜は、通常のクラリネットでも吹けるように『編曲』されていて、要は出すことが出来ない低い音をオクターヴ上げるなど書き換えたもの。

 どうしても不自然な部分が多々現れるのだけれども、このバセット版の演奏を聴くと「なるほど」と納得できるのだ。

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 例えばこの部分(第3楽章から)。上段がバセット・クラリネット、下段が通常のクラリネット。

 赤枠で囲われている部分は、通常クラリネットの音域から外れるので(低すぎる)、通常クラリネット版では1オクターヴ上げられている。

 ただ、どう見てもオリジナルの方が流れが自然だし、シックリくる。

 バセット・クラリネットの最低音が低い「ド」であるということも考えると、モーツァルトはその楽器の音域を目いっぱい使った楽譜を書いているということになる。

 この曲(楽器)に限らず、モーツァルトは正にその楽器のための音楽を書いているのだ。

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モーツァルト ピアノ協奏曲(ブッフビンダーの映像)

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 ■ モーツァルト作曲/ピアノ協奏曲集

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 ▲ R・ブッフビンダー(ピアノ・指揮)/シュターツカペレ・ドレスデン

 2015年6月、「フォルクスワーゲンのガラス工場」でのライブ録画。

 収録曲は以下の3曲。

  ピアノ協奏曲第27番
  ピアノ協奏曲第21番
  ピアノ協奏曲第20番

 この「ガラス工場」は「ガラスを作っている工場」ではなくて、工場の壁面がすべてガラス張りであることからそのように呼ばれているとのことで、要は「自動車工場」。

 その生産ラインの様々な機械が並ぶ片隅に観客用の椅子を並べての演奏です。

 演奏中に工場の内部も映されるけれど、モーツァルトの音楽をバックに眺める光景としてはちょっと微妙なところがあって、そこだけ企業のPRビデオのように見えてしまう。

 それを気にしなければ(もちろん演奏だけ聴いていても)十分に楽しめます。

 ちなみに、ウィーン・フィルと共演(弾き振り)したウィーンでのライブDVD(下記)と重複しているのは第20番のみ。

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 ▲ R・ブッフビンダー(ピアノ・指揮)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

  ピアノ協奏曲第14番
  ピアノ協奏曲第20番
  ピアノ協奏曲第25番


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 ▲ R・ブッフビンダー(ピアノ・指揮)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

  ピアノ協奏曲第22番
  ピアノ協奏曲第23番
  ピアノ協奏曲第24番

 いずれも2006年5月7日、ウィーンのムジークフェラインザールでのライブ録画。

 オーケストラのメンバーもピアノと一緒になってモーツァルトの音楽を楽しみながら演奏している、そんな風情のある素晴らしいライブ映像です。

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モーツァルト 管楽ディヴェルティメント集(バセットホルン)

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 ■ モーツァルト作曲/管楽のためのディヴェルティメント集(5曲)

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 ▲ トリオ・ディ・クラローネ(ザビーネ・マイヤー、ヴォルフガング・マイヤー&ライナー・ヴェーレ)

 1985年、1986年録音。

 3本のバセットホルン(↓)のための作品。 

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 楽器そのものが珍しいので、色々な編成(クラリネット+ファゴットなど)に編曲されている曲の、オリジナル編成による演奏。

 「クラリネットを水で薄めたような音」というのも当たっているけれども、決して悪い意味ではなく、シブい落ち着いた雰囲気のあるアンサンブル。

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モーツァルト 交響曲第28番(ワルター)

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 ■ モーツァルト作曲/交響曲第28番

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 ▲ B・ワルター指揮/コロンビア交響楽団

 モーツァルトの「28番」、といっても聴いたことのない人の方が多いかもしれない。

 後期6曲や「25番(小ト短調)」に比べれば知名度も演奏頻度も少ない...と言うか殆ど無いこの曲。

 でも、このワルターの録音、特に第2楽章を聴いてみてほしい。

 「歌・歌・歌」...1954年のモノラル録音。音も古ければ、最近流行りの演奏スタイルとも程遠い。

 しかし、この音楽は「こうあるべき」という確信すら感じさせ、そして、そこから聴こえてくるのは紛れもない音楽の(作曲者、指揮者の)『心』だ。

 そして、私も、どうしてもこの演奏に戻ってきてしまうのだ。

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モーツァルト 交響曲第38番「プラハ」(ワルター&NYP)

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 ■ モーツァルト作曲/交響曲第38番「プラハ」

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 ▲ B・ワルター指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック

 1954年録音。

 録音が古いモノラルであること、木管などの音色の魅力が今ひとつであること。気になるのはそれだけ。

 第1楽章の主部などは「これ以外にはあり得ないだろう」、という音楽。

 リピートは全てカットしているので、終楽章は4分かからずに駆け抜ける(ノリントン盤は8分...単純に2倍)。ふくよかで暖かい音楽。

 驚くべきことに、このときワルターは80歳間近(1876年生まれ)。巨匠風な重苦しさは皆無。音楽は全く停滞せずに、瑞々しい。

 世代のせいもあるかもしれないけれど、「やっぱり、モーツァルトはワルター」と思ってしまう。

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モーツァルト ピアノ協奏曲第27番(ヤルヴィ&プレスラーの映像)

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 ■ モーツァルト作曲/ピアノ協奏曲第27番

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 ▲ M・プレスラー(ピアノ)

 P・ヤルヴィ指揮/パリ管弦楽団。2012年のライブ録画。

 この時、プレスラー氏は88歳だそうで、譜面を置いての演奏。

 ソリスト、オーケストラが一体となり、音楽を作り上げてゆく。

 とてもデリケートなピアノをヤルヴィが細やかで丁寧な指揮で見事にサポート。相性はよさそうで、オーケストラも積極的なアンサンブルを見せてくれる。ステージ上のこの時間を皆が楽しんでいるようでも。

 特に第2楽章は冒頭のピアノによる主題の提示から絶品。まさに、この世のものとは思えない音楽が続く。

 ピアノの主題にヴァイオリン、フルートがユニゾンで重なる部分など、曲も曲なら演奏も演奏。

 素晴らしいです!!

 カップリングは第23番。こちらは2年後、2014年のライブ。

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モーツァルト オーボエ協奏曲(コンチェルト・ケルン)

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 ■ W・A・モーツァルト作曲/オーボエ協奏曲

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 ▲ コンチェルト・ケルン

 1990年録音。オーボエ独奏はM・ニーゼマン。

 その昔、某楽器屋さんでやっていたCD在庫一掃安売りセール。そこで「安い」という理由だけで、何も考えずに買ったCD(モーツァルトの管楽器のための協奏曲集)。

 その時は団体名すら知らなかったのだけれども、これがとても面白くて、お気に入りのCDになった。

 いわゆる古楽器による演奏なので、ソロはぎこちない感じがするけれど(「のだめ」の黒木クンみたいに流麗にはいかない)、素朴な味わいがする。

 それも含めて、少人数による活き活きとしたアンサンブルが魅力的だし、こういった演奏で聴くと、オケのパートも単なる伴奏に終わらずに、とてもよく書けているのに驚く(これは他の協奏曲でも同じだけど)。

 この曲から編曲されたのが「フルート協奏曲第2番」(一音上げてニ長調になっている)。こちらも、フルート吹きにとっては定番ともいえる曲だけれど、個人的にはオリジナルのオーボエ版の方が好き。

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