ショスタコーヴィチ

ショスタコーヴィチ 交響曲第4番(フェドセーエフ)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第4番

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 ▲ V・フェドセーエフ指揮/モスクワ放送交響楽団

 2004年のライブ録音。

 土臭さはないけれども、ティンパニや低音金管の重量感のあるサウンドが、音楽全体を締めてくれている。

 第3楽章(短いカット有)の「いかにも」といった感じの自由なトロンボーン・ソロがいい。

 第1楽章の弦楽器による高速フーガの部分はもう少しスピード感がほしいけれど、逆に、その後がカオス状態にならずに済んでいる。

 ただ、曲の終わりが終わりだけに、演奏後の拍手はカットしてくれた方が嬉しかったかも。

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ショスタコーヴィチ 組曲「黄金の丘」(ロジェストヴェンスキー)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/組曲「黄金の丘」

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 ▲ G・ロジェストヴェンスキー指揮/ソビエト文化省交響楽団

 1985年録音。

 1931年制作の映画音楽からの5曲から成る組曲。

  1.導入
  2.ワルツ
  3.フーガ
  4.葬送行進曲
  5.フィナーレ

 演奏時間20分弱。とにかくハイ・テンションで喧(やかま)しい。

 「導入」はハリウッド映画風ファンファーレ。それに続く「ワルツ」はこの組曲最大の聴きもの。

 最初のハワイアン・ギターは場末感満載だけれども、やがてフル・オーケストラの哀愁漂うワルツとなる。

 いきなりパイプ・オルガンが鳴り響く「フーガ」は『映画音楽』という域を完全に超えている。

 「フィナーレ」終結部のトランペット(「第3交響曲」からの引用)ではさすがにスタミナが切れたか、相当苦しそうに吹いているのも、また一興です。

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ショスタコーヴィチ 交響曲第6番(スヴェトラーノフの映像)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ/交響曲第6番

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 ▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団

 1979年のコンサートでのライブ録画。

 第1楽章は遅目のテンポでの堂々たる音楽。この楽章の演奏時間は、コンドラシンが13分弱なのに比べて18分以上(約1.5倍)。ただ、決してだれることなく、またアンサンブルに安定感がある。

 第2、3楽章は変拍子が連続するのだけれども、それも難無く鮮やかに振っている。

 トランペット、トロンボーンは相変わらず(中高生は真似すると先生に怒られます)。ホルンは所々でベル・アップ。ティンパニの豪快な乱打が映像に入っているのも嬉しい(カッコイイ)。

 カメラはソロ楽器を探すのに一苦労。第1楽章でフルートがソロを吹いているのに、一生懸命(第2楽章の?)指をさらっているE♭クラリネット奏者を延々映している(紛らわしいことしないで>E♭クラ奏者)。

 そのE♭クラリネットのソロ(第2楽章冒頭)はヴィブラートを一杯かけてソプラノ・サックスのような音。ピッコロは高い「F#」の音がキツそう。楽器は、昔の中学校のブラバンで使っていたような金属性の楽器。

 スヴェトラーノフはクールに指揮を続けるけれど、第3楽章後半からグングン加速して熱くなって行き、最後は指揮者も奏者も(カメラも?)大興奮のうちに曲を終えます。このコンビ、最良の演奏。

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ショスタコーヴィチ 交響曲第12番(ムラヴィンスキーの映像)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第12番「1917年」

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 ▲ E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 1984年4月28日のライブ録画。

 この演奏はCDでも別途発売されているけれど、第4楽章の途中でムラヴィンスキーが拍子を振り間違い、演奏が大きく乱れる部分が映像で確認できる。

 ちなみに、これがムラヴィンスキーの最後の録音(録画)になったのも、この『事故』が影響しているのだろうか...。

 正直、ここは観ているだけでも心臓が止まりそうになる、かなりショッキングなシーンで複雑な気持ちだけれども、それであっても演奏は1961年録音盤共々この曲の『決定盤』と呼ぶに相応しい、別格の素晴しさを持っている。

 当時まだソビエト時代、立ち見もいるビッシリ満員のフィルハーモニー大ホールでショスタコーヴィチを演奏するムラヴィンスキー&レニングラードPO。

 その会場にピシッと張り詰めた得も言われぬ緊張感、居眠りしたりよそ見している人などいない...その『空気』が感じられるという意味でも貴重な映像。

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ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第2番(ロストロポーヴィチの映像)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/チェロ協奏曲第2番

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 ▲ M・ロストロポーヴィチ(チェロ)/E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団

 1966年、モスクワ音楽院大ホールでのライブ録画。

 これが、何とこの曲の世界初演時の映像というのだから驚き。画質(モノクロ)は悪く、音も所々欠落する。

 曲そのものは渋すぎるのだけれども、ロストロポーヴィチの感情が昂ぶってくるのがよく分かるし、スヴェトラーノフも第3楽章での熱し方・乱れ方は激しい。

 最後はオケが全く無くなり、独奏チェロの低い「D(レ)」音の延ばしだけが残って、唐突な感じで終わる。しかし(なぜか)指揮者も独奏者と一緒にポーズを決める。

 そんな終わり方なのに『世界初演』にしては曲が終わった瞬間に拍手と「ブラヴォー」が起きるのがちょっと不思議だが、事前に(リハとかで)聴いていた人なのだろうか。

 しかし、何とも貴重な映像が残っているもんです。

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ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第2番(ノラス)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/チェロ協奏曲第2番

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 ▲ A・ノラス(チェロ)/A・ラシライネン指揮/ノルウエー放送管弦楽団

 1997年録音。

 ショスタコーヴィチはチェロ協奏曲を2曲作曲していて、この「第2番」は作曲者60歳の記念演奏会のために書かれたもので、このとき、ショスタコーヴィチの健康状態は極めて悪かったとのこと。

 楽器編成は弦と木管、金管は2本のホルンのみ、それに多くの種類の打楽器が加わり、この打楽器群は『音量』的な効果よりも、完全にソロ・アンサンブル楽器としての扱いを受けていて、全曲で非常に重要な役割を担っている。

 「第1番」は割りと正統路線だったけれど、この曲は謎めいた独特の雰囲気を持っていて、前にも書いた打楽器の使用法、何度も繰り返される「D-Es-C-H」に基いたモチーフ、様々な引用(ムソルグスキーの「ボリス…」、自作の第4交響曲、彼の母親が歌っていたという歌)、そして、終結部の打楽器アンサンブル(これは第4交響曲で用いられ、第15交響曲の終結部にも現れる)。

 自身の「第15交響曲」に近いものを感じ、当時の健康状態から『死』というものがちらついていたのではないか、そんな気もする。

 初演者ロストロポーヴィチの録音もあるけれど、このノラスのチェロは、いわゆる『熱演型』ではないけれど、落ち着いた雰囲気でこの曲の美しさを引き出していて、ある種の余裕みたいなものも感じる。

 バックのオケも大健闘。ラシライネンは知る人ぞ知るノルウェーの名指揮者。

 第1番(こちらもいいです)とのカップリングで1000円(国内盤)は、相当にお買い得です。

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ショスタコーヴィチ 祝典序曲(ロジェストヴェンスキー)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/祝典序曲

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 ▲ G・ロジェストヴェンスキー指揮/モスクワ放送交響楽団

 1948年の録音と記載されているけれども、明らかに間違い。もっと新しい録音。

 冒頭のファンファーレから、あっけらかんとした開放的なサウンド。

 主部に入ると前のめりのリズムで、転びそうになりながらも突き進む。金管は鳴らしに鳴らすけれども、スカッと、余裕綽々。

 オケはやけに上手いなと思ったら、やっぱり文化省オケではありませんでした。

 いわゆる『爆演系』。数分間のストレス発散。

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ショスタコーヴィチ 交響曲第5番(テミルカーノフ)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第5番

 テミルカーノフ指揮による録音を2種。

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 ▲ Y・テミルカーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団

 1981年ライブ録音。音は悪くないです。

 いろんな意味で期待通りの『ソビエトの』オケによる演奏。

 ただこの指揮者、場当たり的な感じもするし(本当は違うのだろうが)、細かい部分がテキトーな感じもするし(実際は違うと思うが)、ハッタリだけのような感じもするし(そんなことはないと思うが)...でも、この演奏は聴かせてくれます。

 ミスもするけれども金管楽器と打楽器(特にティンパニ)の爆音(轟音?)と音楽の推進力。ただし曲造りは意外にオーソドックスか。

 そうそう繰り返し聴く気にはならないけれども、一発勝負のライブとしては相当に魅力的だと思うし、また「現在では決して聴けないであろう演奏」という意味でも貴重な録音。


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 ▲ Y・テミルカーノフ指揮/サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団

 1995年録音。

 「ソビエト時代は…」なんて比べるつもりは全く無くて、金管などもよく鳴っているし、そういった面で不満はないのだけれども、この指揮者の色々な表現が上っ面だけのように感じてしまう。

 それを面白いと思う人もいるかもしれないけれど、私には邪魔に感じる。まあ、あくまで『好み』の問題と言うことで...

 カップリングはキタエンコ指揮(フランクフルト放送響)による「ジャズ組曲」の第1番と第2番。個人的にはこちらがメイン。

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ショスタコーヴィチ 交響曲第5番(コンドラシン)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第5番

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 ▲ K・コンドラシン指揮/モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団

 1964年録音。

 その昔、私が最初に買ったこの曲のレコード(LP)がこれ。当時は「新世界レコード」というレーベルでした。

 懐の関係で他の指揮者のレコードが買えなかったこともあったけれど(当時は選択肢も少なかった)、この演奏は意外に気に入っていて、特に印象的だったのが、第1楽章展開部のテンポの速さ(前のめりのスピード感)、第4楽章冒頭のティンパニと金管楽器のパワー。

 アクセントは強調され、鋭く斬りこんでくるようなシャープなサウンド。野暮ったさ、泥臭さは無い。

 曲というよりも、コンドラシン&モスクワ・フィルのコンビを聴く演奏かもしれないけれど、単なる懐かしさ以上に面白く聴ける。

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ショスタコーヴィチ 交響曲第5番(ムラヴィンスキーの1982年ライブ)

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 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第5番

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 ▲ E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 1982年11月18日ライブ録音。ドリームライフ盤。

 後に書いたようなミスもあって、『完成度』としては今一つかもしれないけれども、異様なまでの熱気・高揚感を感じさせる演奏。

 「ソビエト」という同じ時代に生きた作曲者と指揮者。互いに全てを分かりあっているという強力な信頼感で結ばれているのだろうか。人目を引くような「解釈」は何もしていない。

 第2楽章もそっけないくらいにイン・テンポで進むけれど、鳴っている音楽全てが作曲者の、そして指揮者の想いを伝えてくれている。

 終楽章は...速い!前へ前へと突き進む。しかし、我を忘れているようで、しっかりとコントロールされている。最強音から最弱音へ一気に切り替える所は、人間技とは思えない。

 そして終楽章の後半部、「さあ、これから!」という場面で、大太鼓が「ボスッ!?」と飛び出してしまう。

 それを立て直すかのような盛り上がりで突入するコーダ、ニ長調のファンファーレが次第に苦しげになり、やがて絶叫に変わる。単にトランペットがハイ・トーンを頑張るというレベルの演奏ではない。

 どんどん重苦しくなる音楽に動揺したか、ティンパニ奏者が、繰り返して叩く「D-A」の音形を完全に見失ってしまい、訳が分からなくなる。しかし最後の大太鼓との連打は見事に決めて曲を締める。

 このコンビ、もう何十回と演奏しているであろうこの曲で、こんなミスが出るとは...しかし、それも納得できてしまうような、尋常ではない緊迫感が感じられる演奏なのだ。

 やはりムラヴィンスキーは凄い!「必聴」!!

 cd

 以下のディスク(scora盤)にも同じ日の演奏が収録されています。

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 ただ、演奏後の拍手が短く切られてしまっているなど、この曲に限って言えば上のドリームライフ盤の方がオススメ。

 ちなみに、初期盤では左右チャンネルが逆になっていたので要注意。また、解説書の文字が小さく肉眼では読めず。

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