チャイコフスキー

チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」(ロイヤル・バレエ団)

music BD

 ■ P・チャイコフスキー作曲/バレエ「くるみ割り人形」

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 英国ロイヤル・バレエ団。2009年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場でのライブ録画。

 指揮はコーエン・ケッセルス。

 よく演奏される演奏会用の「組曲」は、第2幕のディヴェルティスマンをメインに組まれていて、もちろん音楽だけ聴くのもいいけれども、それに映像(バレエ)が入ればなお楽しい。

 クララと王子も加わった、様々なキャラクターのお菓子たちの踊り(最後の「道化の踊り」はカット)。

 結びは花のワルツから、金平糖の精(吉田都)のパ・ド・ドゥ。

 第1幕でも、クリスマス・ツリーが大きくなっていく魔法の音楽、ネズミとの戦い(最後にネズミの王様やっつけるのはクララ!)、松林の音楽、続く雪辺のワルツの後半では舞台上に雪が舞い雰囲気を盛り上げる。

 チャイコフスキーの音楽も最強。やっぱり、「くるみ割り人形」は全曲版を聴く(観る)べし!

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チャイコフスキー フランチェスカ・ダ・リミニ(フェドセーエフの映像)

music DVD

 ■ チャイコフスキー作曲/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

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 ▲ V・フェドセーエフ指揮/モスクワ放送交響楽団

 1991年、フランクフルトでのライブ録画。

 導入部から、かなり入り込んでいる感じが伺える。

 中間部の盛り上がりでは指揮棒を譜面台に置いて。

 そして、テンポを速めたコーダ。この音楽は否応なしに熱くさせるものがあるのだろうか。

 煽り立てる指揮者、前のめりに暴走するオーケストラ。もう誰にも止められない。

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チャイコフスキー 交響曲第2番(フェドセーエフ)

music CD

 ■ P・チャイコフスキー作曲/交響曲第2番「小ロシア」

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 ▲ V・フェドセーエフ指揮/モスクワ放送交響楽団

 1999年録音。

 第1楽章冒頭のホルンのソロ(ガールキン氏?)は、スコア通りの "molto espress."。

 前半2楽章は音楽に推進力があり、逆に後半、フィナーレなどは遅いテンポによるどっしりと腰を落ち付けた演奏。ティンパニなども重量感のあるサウンド。

 カップリングは「眠りの森の美女」からのセレクション。

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 ホルンのガールキン氏。

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チャイコフスキー 交響曲第1番「冬の日の幻想」

music CD

 ■ チャイコフスキー作曲/交響曲第1番「冬の日の幻想」

 チャイコフスキーの交響曲では後半3曲(4~6番)がよく知られて演奏回数も多いけれども、前半3曲もそれぞれに魅力がある音楽。

 cd

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 ▲ B・ハイティンク指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

 1979年録音。

 堂々とした立派な演奏で、オケも上手く、非ロシア系の演奏としては、まず申し分ない、

 曲そのものも、明快でシンプルな音楽とロシア情緒は、後半の3つの交響曲とは違った面白さがある。何よりメロディがいい(特に第2楽章)。

 交響曲全曲(「マンフレッド」付き)に、主要管弦楽曲が入ったセット。オススメです。


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 ▲ L・マゼール指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 1963、1964年録音。若かりしマゼールの快演。ただ、感傷的な気分は皆無。

 割り切ったドライな味わいであるけれども、まずはオーケストラのサウンドで聴かせてしまう(第2楽章のホルン!)。

 突っ走り気味になる第4楽章も、しっかりと手綱を引いてオーケストラををコントロールしていて、30代でここまでやってしまうところは、やっぱり只者ではない。

 第3楽章は慌てず忙しくならず、第4楽章コーダでは落ち着いた音楽運びで堂々とした演奏を聴かせてくれる。


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 ▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団

 1990年5月21日、オーチャードホールでのライブ録音。

 最初の3楽章は意外に真っ当な演奏でとてもいい。それが第4楽章に入ると、一気に空気が濃厚になる。

 野太いトロンボーンに、重量感のある大太鼓とティンパニ。

 序奏のメロディが再現するコーダでは、打楽器もにぎやかに、若々しいエネルギーに溢れた青年チャイコフスキー。

 コーダではさらにスピードアップ。エンディングは指揮者お得意のポーズが目に浮かぶようだ。

 なお、以下の注意書きがあります...「演奏中にきこえる連続音は、指揮者スヴェトラーノフ氏愛用の譜面台にとりつけた送風機によるものです」


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 ▲ V・フェドセーエフ指揮/モスクワ放送交響楽団

 1984年録音のメロディヤ盤。

 響きは厚く、リズムは重量級だけれども、とても流れの良い演奏。

 よく聴くと、金管などは結構バリバリ(ブリブリ)吹いているのだけれども、録音のせいか響きが丸められてしまっている。

 その分、聴き易くなってはいるけれども、このコンビならば、もっとアクの強いサウンドがほしい。


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 ▲ V・フェドセーエフ指揮/モスクワ放送交響楽団

 こちらは1998年録音のRELIEF盤。

 基本、旧録音(メロディヤ盤)と同様だけれども、旧録音盤の方がより『昔ながら』の音がする。


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 ▲ G・ロジェストヴェンスキー指揮/モスクワ放送交響楽団

 1972年録音。最大の聴きものは第2楽章後半に現れる朗々たるホルンの音。

 しかしながら、全体的に録音がぼやけた感じがして、また曲のせいもあるのか、このコンビとしては強烈なインパクトはない。

 フィナーレのコーダも金管楽器は強奏されているものの、ティンパニの音があまり聞こえてこないので、サウンド的な魅力は薄い。


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 ▲ マイケル・ティルソン・トーマス指揮/ボストン交響楽団 new

 1970年録音。M・T・トーマス、若かりし日(まだ20代)の録音。現在活躍中の指揮者だけれども、当時からその才能は発揮されていた。

 第4楽章途中のヴィオラから始まるフーガ風の部分でガクッと大きくテンポを落とす。そこから再現部へ向けて徐々にテンポを戻していく。

 こういった『細工』をするのは今も変わらないけれど、後期の交響曲ならともかく、これくらいであれば『演出』として十分許容範囲内。むしろ、曲の冗長さを救ってくれている。

 それ以外については若々しくストレートな音楽作り。第2楽章も湿っぽくならないし、終楽章コーダの加速もいい。

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チャイコフスキー フランチェスカ・ダ・リミニ(スヴェトラーノフの来日ライブ)

music DVD

 ■ チャイコフスキー作曲/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

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 ▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団

 1987年5月25日、東京文化会館でのライブ録音。

 曲との相性もいいのか、最強、無敵の演奏。

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 譜面台にはお馴染みの「赤い扇風機」。

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 第2部冒頭のクラリネットのソロは、じっと腕組みをして聴いています。 

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 そして、怒涛のエンディング。これぞロシア音楽の醍醐味。

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チャイコフスキー フランチェスカ・ダ・リミニ(ムラヴィンスキー)

music CD&DVD

 ■ チャイコフスキー作曲/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

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 ▲ E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 1972年1月27日のライブ録音。

 「f」と「ff」の違いを極端に強調したり、「4分音符+8分音符」のリズムパターンを大きく引き伸ばしたり、スコアには無いニュアンス(強弱)を付けたり...

 耳を引くところは山ほどあるけれど、その場の単発のアイデア(思い付き)ということではなく、曲の開始から最後まで計算され、特に中間部(第2部)は、一本ピンと張り詰めたものが緩むことは無い。

 後半、管楽器のソロの連続から高揚する気配を見せ、一旦最弱音へ落とし(ここはゾクゾクする)、そこから一気にクライマックスへ持っていく。

 コーダの追い込みも熱くなっているようであるけれど、一瞬音量を落としてからクレッシェンド。そして、和音の連続からのエンディングは強烈至極。


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 ▲ E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 1983年3月19日のライブ録音盤。

 基本路線は同じだけれども、1972年盤の方がより意図が徹底されているように感じる。

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 こちらは同じ演奏(1983年ライブ)の映像ソフト。(一応)カラーだけれども、音は悪い。

 客席はビッシリと満員、立ち見もいるような状態。演奏後、観客が指揮者に花やプレゼントを渡す光景も見られます。

 映像は最初から最後まで指揮者の姿を映しているので、ファンは必見。エンディングはやはり強烈。

 指揮棒を持たず、動きは大きくはないけれども、相手に有無を言わせない迫力、眼力、オーラがある。

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 終始厳しい表情。でも、演奏に満足したのか、時々表情が緩むことがある。

 第2部最初のクラリネットのソロは、スヴェトラーノフと同様、指揮をせずに聴いています(さすがに腕組みはしていない)。

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チャイコフスキー フランチェスカ・ダ・リミニ(ストコフスキー)

music CD

 ■ P・チャイコフスキー作曲/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

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 ▲ L・ストコフスキー指揮/ロンドン交響楽団

 1974年録音。

 知名度や演奏頻度では「ロメオとジュリエット」の方が断然上なのだけれども、なぜか「フランチェスカ…」には面白い演奏が多い。

 このストコフスキーもその一つ。

 前半部分は、若々しい推進力があるけれど、やはり本領発揮は中間部。

 そして、エンディング...ここで『大芝居』が打たれるのだけれど、冒頭から銅鑼(タムタム)の音を強調しているように感じたのは、ここへの伏線だったのか。

 好みとしては色々あるだろうけれども、ストコフスキーであれば十分想定内。やってくれます。

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チャイコフスキー フランチェスカ・ダ・リミニ(オフチニコフ)

music CD

 ■ P・チャイコフスキー作曲/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

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 ▲ V・オフチニコフ指揮/モスクワ放送交響楽団

 知る人ぞ知る、まさしく『爆演』。

 とにかく、オケの鳴りが半端ではない。それにプラスして、アレグロでのたたみ掛けるようなテンポ。

 思考は完全に停止し、何も考える余地はなく、ただ圧倒されるのみ。

 冒頭部分や中間部では遅めのテンポで濃厚な雰囲気を出す。

 ロシア系の指揮者による名演は多いけれども、この演奏は絶対に外せない。聴くべし!

 私が所有しているCDはこれ(メロディヤ盤)。フェドセーエフ指揮の「第5交響曲」の余白に入っています。

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チャイコフスキー 交響曲第2番「小ロシア」(スヴェトラーノフの映像)

music DVD

 ■チャイコフスキー:交響曲第2番「小ロシア」

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 ▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団

 1985年の録画。

 「マンフレッド…」を含む交響曲全集(5枚組)の中の1曲。(多分)客の入っていないスタジオでの収録。

 楽器や奏者のクローズアップなど、確かに映像的には微妙なセンスもあるのだけれど、演奏風景を収録した映像ソフトとしては、私としては十分許容範囲内...と言うか、最初はもっと『とんでもない』ものを予想していたので(それ故、最初は買うのをためらった)、意外にまともなのでビックリしてます。

 演奏そのものは、この曲としては最良のもの。第2楽章のゆったりとしたテンポもいいし、フツーの指揮者だとあまり面白みを感じない第1、4楽章の第2主題も非常に魅力的に聴こえる。

 スヴェトラーノフの指揮も冴えまくり、部分的には髪の毛を振り乱してオケをドライブしたり、また曲の終わりでのポーズも見事に決まる。

 音はモノラルでCDのような刺激はないけれど、その分一般には聴き易くなっているかも。

 当時のソビエト最強コンビの演奏。観(聴き)応えあります。

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チャイコフスキー 「くるみ割り人形」組曲から(クレズマー楽団)

music CD

 ■ チャイコフスキー作曲/組曲「くるみ割り人形」から

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 ▲ シリム・クレズマー楽団(⇒楽団のサイト

 チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲からの何曲かを、クレズマー音楽(東欧系ユダヤ人の音楽)風にアレンジして演奏した録音。

 楽器編成などは以下をご覧ください。メロディは主にクラリネットが担当しています。

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 収録曲は以下の通り。

  トレパーク
  金平糖の精の踊り
  行進曲
  アラビアの踊り
  中国の踊り
  葦笛の踊り
  花のワルツ

 ...で、チャイコフスキーのメロディは使用していても、完全にクレズマー音楽のスタイルにアレンジされていて、例えば、それが長調の旋律であっても、もの哀しいユダヤ風のメロディに変貌している。もちろん、原曲を知っている人が聴いてこそ面白いと思えるものだ。

 チャイコフスキーの側に立ってみれば『悪ふざけ』とも取られるかもしれないけれど、彼らはごく真面目に(?)クレズマー音楽を演奏しているのであって、決してチャイコフスキーの音楽を蔑ろにしているわけではない。

 「くるみ割り人形」以外にもクラシック曲をベースにした曲が収録されていて、中でもマーラー作曲の交響曲第1番「巨人」の第3楽章のモチーフを使用した「グスタフの婚礼(Gustav's Wedding)」は、マーラーの音楽のエッセンスを感じさせてくれる。

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