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マーラー 交響曲第3番(ケーゲルのライブ録音)

CD

 ■ G・マーラー作曲/交響曲第3番

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 ▲ H・ケーゲル指揮/ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団

 1984年のライブ録音(拍手付き)。とにかく終楽章(第6楽章)が最高の聴きもの。

 これまでの5つの楽章を受けての『帰着点』のような楽章、弱音から始まる冒頭から沈んだ雰囲気が続き、何かのきっかけが見えそうになっても、すぐに不安な音楽で打ち消されてしまう。

 しかし、フルートとピッコロのソロを受けての金管楽器のコラールで初めて光が射し、そこから音楽は素晴らしく高揚し、そして一段落した後の絶妙の静寂があってから、大団円へと向かってゆく。

 演奏後、しばらく間(ま)があってから拍手が起きるのも嬉しい。

 ライブだしオケ(特に金管)も決して『上手』とは言えないかもしれないけれども、それをはるかに超えた感動がここにある。

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