マーラー 大地の歌(K・ナガノ)
CD
■ G・マーラー作曲/大地の歌
▲ K・ナガノ指揮/モントリオール交響楽団/K・F・フォークト(テナー)、C・ゲルハーエル(バリトン)
2009年録音。
偶数楽章をバリトンが歌う男声版。古くはバーンスタイン&VPO盤から、個人的にはこちらの方が好き。
やはり印象的なのはフォークトのテノール。朗々と歌い上げるというよりも、ソフトでリリカル、どこか中性的な雰囲気もある。好みは分かれるだろうけれども、私は面白く聴けた。
しかし、驚くのがこのフォークトの歌が別録りであるらしいこと。
録音データを見てみると...まず、バリトンがソロを歌う偶数楽章をモントリオールでライブ録音。
そして、テノールがソロを歌う奇数楽章のオーケストラ部分のみ(カラオケ)をモントリオールでセッション録音。
そして、それにミュンヘンで録音したフォークトの歌をかぶせて出来上がり。
当然、音だけ聴いていれば何の違和感もないのだけれども、まさしく『レコード芸術』といったところだろうか。
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