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バルトーク 管弦楽のための協奏曲(ケーゲル)

CD

 ■ バルトーク作曲/管弦楽のための協奏曲

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 ▲ ケーゲル指揮/ライプチヒ放送交響楽団

 1971年のライブ録音。

 いわゆる「オケコン」、バルトーク晩年の作品。「外面的な軽い」音楽という風に言われることも多いような気もするけれど、このケーゲルの演奏ちょっと違うのだ。

 第1楽章の序奏からしてただならぬ雰囲気が漂う。低弦の動きを受けてのフルート、そしてトランペット・セクション。これまでは割と「軽い」音楽だと思っていたものが、ずっしりと重く響く。

 第4楽章、変拍子の木管に続くビオラが奏する旋律。ここも(この曲の後半部にも再現するが)従来は「きれいなメロディだな」くらいにしか感じなかったが、ここではそのイメージは一変して、とてつもなく深い感情を伴って迫ってくる。

 そして、いきなり狂ったように突き進む終楽章。弦楽器の16分音符の動きもオケ全体がうねるようで、コーダ前の上下する動きも不気味。そして、金管の主題再現から終結部まではますますテンポを速めて一気に曲を閉じる。

 譜面の表面だけをいじった、単なる小細工とは違う。とにかく聴き所満載ではあるけれども、万人向けでないことも確か。

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