ストラヴィンスキー バレエ音楽「火の鳥」(アンセルメ&NPO)
CD
■ I・ストラヴィンスキー作曲/バレエ音楽「火の鳥」
▲ E・アンセルメ指揮/ニュー・フィルハーモニ管弦楽団
1968年録音。アンセルメ、最後の録音。
今では「バレエ全曲版」も普通に演奏されたり録音されたりしているけれど、その昔は「組曲版(1919年版)」が主流だったと思う。
そんな中、私が最初に聴いた「火の鳥」がこれで、それもあってか、その後に色々な録音を聴いたけれども、やっぱりこれが一番シックリくる。
チャイコフスキーやR・コルサコフの延長としての「ロシア音楽/バレエ音楽」としての音楽。
で、そちら側から見てみると、相当に斬新で前衛的な音楽として聴こえてくるし、オケとしても東寺は演奏機会は少なかったであろう、珍しかった『全曲版』を先入観なしに、手垢にまみれていない音楽を聴かせてくれる。
今であればはるかに上手で、鮮やかに演奏している録音もあるにしても、自分にとってはかけがいのない演奏であることは間違いない。
「リハーサル風景」のボーナスCD付き(日本では『特典盤』として出ていた)なのも嬉しい。
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