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プロコフィエフ 交響曲第6番(ロストロポーヴィチ)

CD

 ■ S・プロコフィエフ作曲/交響曲第6番

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 ▲ M・ロストロポーヴィチ指揮/フランス国立管弦楽団

 1986年録音。

 このオケのソフトで明るいサウンドを活かした演奏。第2楽章冒頭などは本当に美しく響く。

 しかし、曲そのものは有名な第5交響曲のような明快さは無く、第1楽章から何やら思わせぶりで、意味ありげ。

 フィナーレ(第3楽章)の軽快な始まりにホッと安堵し、「このまま最後まで突っ走れ!」と思うけれども、コーダでテンポを落とし第1楽章のテーマが再現、一旦ホ長調で終止した後テンポを速め、不安な雰囲気を持ったまま(しかし一応変ホ長調で)曲を閉じる。

 例えば、第2主題を金管楽器が高らかに演奏し、そのまま華やかなエンディングを迎えて「めでたしめでたし」、それでOKではなかろうかとも思ってしまうが...。

 戦争の影響とも言われているけれども、相反するものがぶつかり合っている居心地の悪さを感じないでもない。

 それに比べて、管楽器のコラールで始まる第2楽章は伸びやかな音楽が美しい。チェレスタ、ハープをバックにしたホルンのアンサンブルもいい。この楽章は好きだ。

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