ベートーヴェン 交響曲第2番(ケーゲルのライブ録音)
CD
■ ベートーヴェン作曲/交響曲第2番
▲ H・ケーゲル指揮/ライプチヒ放送交響楽団
1973年のライブ録音。
ケーゲルはドレスデン・フィルとベートーヴェンの交響曲全集をセッション録音しているけれども、「大人しい」印象のあるドレスデン盤とはずいぶんと趣の異なる演奏。
冒頭の力強い響きから引き込まれるけれど、表面をきれいにまとめた演奏でもなく、かと言って『巨匠風』の重々しい演奏でもない。全曲に渡って、活々と「青年」ベートーヴェンの熱い想いをストレートに表現する。
第2楽章「ラルゲット」も、むしろ速めのテンポで旋律を切々と歌い切る。これも、決して悟りきった老人の音楽ではなく、「ああ、こういう音楽だったんだ」と再認識させられる。
終楽章コーダの迫力、そして金管楽器を目一杯鳴らした第1楽章の終結部。
ライブゆえミスもあるにしても、熱い「ベト2」を聴きたい人にはオススメ。
カップリングは「交響曲第5番」(1986年ライブ録音)。
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