ラヴェル ボレロ(ヘルビヒ)
CD
■ M・ラヴェル作曲/ボレロ
▲ G・ヘルビヒ指揮/ベルリン交響楽団
なんともジミでシブい旧東独コンビによるラヴェル・アルバムの中の1曲。しかし、こういうコンビがたまに名演奏を聴かせてくれることもあるのだけれど...。
演奏時間は15分、少し速目のテンポは快適。小太鼓のリズムは大きめにおおらかに叩き始める。
各ソロは最初は無難に進むが、E♭クラリネットがいきなりペラペラの音でいただけない。
その後のテナーそしてソプラノ・サキソフォンもパッとしない。
音色も今一つだし、歌い回しも「とりあえず、譜面通り吹いてみました」みたいな感じ。サックスはもっと上手いエキストラいなかったのかしら。
しかし、ヴァイオリンが旋律を受け持つあたりから、すごくいい音がしてくる。弦のサウンドは素晴らしく、そしてトゥッティの最後の主題提示、ソプラノ・トランペット頑張ってます(ちょっと音程がアヤしいけど)。
管楽器のソロはパッとしなかったものの、全奏になるとすごく充実したサウンド。厚みもあり内声部も充実。
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