サン=サーンス 交響曲全集(マルティノン)
CD
■ C・サン=サーンス作曲/交響曲全集
▲ J・マルティノン指揮/フランス国立放送管弦楽団
番号付き3曲と番号無し2曲、計5曲の交響曲を収録した全集。
各曲の録音年は以下の通り。
交響曲第1番 1974年録音
交響曲第2番 1972年録音
交響曲第3番「オルガン付き」 1975年録音
交響曲イ長調 1974年録音
交響曲ヘ長調「ローマ」 1974年録音
第3番以外の5曲はいずれも10代、20代の若書きの作品(例えばイ長調交響曲は15歳、第1番は17歳の時の作品)。習作感はあるものの、無名なだけで「ローマ交響曲」なども中々楽しめる。
演奏の方は何と言ってもオーケストラのサウンドが素晴らしい。
さて、この全集「ERATO(エラート)」の緑色のロゴが入っているけれど、内容はかつてEMIから出ていた録音。
つまり、例えば以下のCDと同じ録音。
つまり、第3番のオルガンはベルナール・ガヴォティで、オルガンをマリー=クレール・アランが担当した本来の(?)エラート録音盤とは異なります。
これは、ワーナーがEMIを買収したこちによる組織再編で統合されたことによるものだそうです。
しかし、EMIレーベルがもはや消滅していたとは。そして(まさか)エラートへ統合されていたとは...。
EMIといえばかつては、クレンペラー、カラヤン、ラトル、バルビローリ、ボールト、プレヴィン、ムーティ...等々を擁した老舗名門レーベル。
その他にも、ケンペのR・シュトラウス全集、サヴァリッシュのシューマン交響曲なども未だによく聴く録音。
時代の流れとはいえ寂しい限りだけれども、こう感じるのも昔からのレコード・ファン故だろうか...。
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