ファリャ オペラ「はかなき人生」(ロペス・コボス)
CD
■ M・ファリャ作曲/オペラ「はかなき人生」(全曲)
▲ J・ロペス・コボス指揮/シンシナティ交響楽団
1992年録音。
オペラのストーリーは、ジプシーの娘(サルー)が恋人(パコ)に裏切られ、パコの結婚式で息絶える...というシンプルなものだけれど、とにもかくにも、ファリャの音楽が素晴らしい。
登場人物によるアリアもさることながら、後半第2幕の婚礼の場面、有名な2曲の「スペイン舞曲」、2つの間奏曲など、オペラの本筋とは離れたところの音楽が実に魅力的なのだ。
この録音では歌(ガブリエル・モレノ)、フラメンコ・ギター(カルメロ・マルチネス)、フラメンコ・ダンサー(ルセロ・テナ)に『本職』の奏者を起用しているので、なおさら盛り上がる。
特に、ルセロ・テナが加わる「スペイン舞曲」は聴きもの。
結果、オペラのストーリーの印象は薄まってしまうのだけれど、音楽そのものは有名な「三角帽子」に負けないくらい楽しめ、コーラスが加わるのも華やかな雰囲気を増している。
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