M・アルベニス ソナタ ニ長調(ルセーロ・テナ)
CD
■ M・アルベニス作曲/ソナタニ長調
▲ A・ロス=マルバ指揮/スペイン放送交響楽団/ルセーロ・テナ(カスタネット)
1988年、サントリーホールでの録音。
来日公演のライブ録音。その昔、同じコンサートの映像ソフトがLDで出ていました(選曲は異なる)。
マテオ・アルベニスは1755年生まれのスペインの作曲家。有名なイサーク・アルベニスとは別人。
この「ソナタ」のオリジナルはピアノ曲で、ギターで演奏されることもあるようだけれども、ここでは管弦楽に編曲されて演奏されている。
そして、この曲でカスタネットを演奏しているルセーロ・テナ(Lucero Tena)。
前出のLDにはファリャの「間奏曲とスペイン舞曲」(「はかなき人生」から)も収録されていて、そちらはなお一層素晴らしいのだけれども、このソナタでもそのテクニックの素晴らしさが十分に堪能できる。
カスタネットといえば、「誰でも音が出せる=演奏が簡単な楽器」の筆頭と思われがちだけれども、あの楽器でなぜにこんなに力強く豊かな『音楽』を表現できるのか??
どんな楽器であれ、一流の奏者は違う...にしても、これまでカスタネットを見下していた(失礼)自分を恥じたのでした。
この楽器に対する認識が変わることは間違いなし。
映像ソフトのDVDなどでの再発売を希望するけれど、まあ無理か...。
その演奏はYouTube で観ることができますので是非。
テナは後半の「スペイン舞曲」から登場します(3分30秒頃)。
なお、このCDの収録曲は以下の通り。
アルベニス作曲/組曲「イベリア」から3曲
ファリャ作曲/バレエ音楽「三角帽子」から第1組曲、第2組曲
M・アルベニス作曲/ソナタ ニ長調
C・ハルフテル作曲/第一旋法のティエントと皇帝の戦い
ヒメネス作曲/「ルイス・アロンソの結婚式」間奏曲
ルセロ・テナが「フラメンコ・ダンサー」として参加する「はかなき人生」の全曲録音盤がありました。
■ M・ファリャ作曲/オペラ「はかなき人生」(全曲)
▲ J・ロペス・コボス指揮/シンシナティ交響楽団
第2幕の結婚式の場面で演奏される2曲の「スペイン舞曲」でルセーロ・テナが加わっています。
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