イワノフ コーカサスの風景 第2組曲(フェイゲン)
CD
■ M・イッポリトフ=イワノフ作曲/コーカサスの風景 第2組曲「イヴェリア」
▲ A・フェイゲン指揮/ウクライナ国立交響楽団
1995年録音。指揮者のフェイゲンは1951年ニューヨーク生まれのアメリカの指揮者。
「コーカサスの風景」といえば、終曲が「酋長の行列」のあの組曲が思い浮かぶけれども、それは「第1組曲」で、「第2組曲」がこれ。
副題の「イヴェリア」はグルジア地方の古称で、その古代の王国を描いた4曲から成る組曲。
1.導入/ケテヴァナ王女の嘆き
2.子守唄
3.レズギンカ
4.グルジア行進曲
聴きものは、民族打楽器が派手に加わった「レズギンカ」。
また、「子守歌」は「ガイーヌ」(ハチャトゥリアン作曲)の「子守歌」のメロディと似ていて、素材は同じ(民謡?)なのかもしれない。
演奏の方は、かつてのソビエト(ロシア)のオーケストラの土臭いマッチョなサウンドは全く感じられず、ごく普通の、というかむしろ大人しめの品の良いサウンド。
金管楽器や「レズギンカ」の打楽器の迫力は正直物足りなく、これは「第1組曲」の「酋長の行列」でも同様で、今一つカタルシスが感じられない。
とは言うものの、その他の曲ではイワノフの音楽の魅力であるメロディの良さが十分に感じられるし、いわゆる「ライト・クラッシク」として聴けば、いずれの曲もとても楽しく聴くことができる。
収録曲は2つの「コーカサスの風景」と「トルコ行進曲」「トルコの断章」。
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