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R・シュトラウス 13管楽器のためのセレナード(アンサンブル・パリ=バスティーユ)

CD

 ■ R・シュトラウス作曲/13管楽器のためのセレナード変ホ長調

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 ▲ アンサンブル・パリ=バスティーユ(オーボエ:フランソワ・ルルー)

 2010年録音。

 作曲者が18歳の時に作曲された曲。"Andante" の単一楽章で演奏時間は8分半。

 楽器編成は以下の通り。

  フルート 2
  オーボエ 2
  クラリネット 2
  ファゴット 2
  コントラ・ファゴット 1
  ホルン 4

 作曲者自身は「きちんとかかれているだけの保守的な作品」と言っていたらしいけれど、確かにその通り、後の作品のような複雑さ、凝ったところは微塵もない。アマチュアでも十分演奏可能だと思う。

 それにしても、抒情的な気品のある豊かな音楽で、おそらく意識したであろうモーツァルト作品を思わるようなところもあり、凡人にはとても書けないものだと思う。

 そして、2年後に作曲された、カップリングの「組曲変ロ長調」になると一気に、この作曲者『らしさ』が出てくる。

 ルルーは、このCDのメインであろう「オーボエ協奏曲」(バックはハーディング指揮のスウェーデン放送交響楽団)も含めて、ソロ、アンサンブルと共に素晴らしい演奏を聴かせてくれる。

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