レスピーギ ブラジルの印象(デュトワ)
CD
■ O・レスピーギ作曲/ブラジルの印象
▲ C・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団
1996年録画。
作曲者が演奏旅行で訪れたブラジルの印象を音楽にした、以下の3楽章から成る組曲。
1.南国の夜
2.ブタンタン
3.歌と踊り
2曲目の「ブタンタン」はサンパウロにある「毒蛇研究所」の名前だそうで、ファゴットやバス・クラリネットがうねうねと不気味なメロディを吹いたり、タンバリンがガラガラ蛇の音を模したりし、終わり近くには「怒りの日」も現れる。
第1楽章はタイトル通りの妖しげな音楽(ドビュッシー作曲「イベリア」の2曲目を思わせる)。しかし、演奏時間10分強で、長さの割には今一つ単調な感じがする。
終曲の「歌と踊り」は鐘の音も鳴る楽しい音楽。最後は弱音でサラッと終わる。
正直、「名曲」かと言われれば微妙ではあるけれど、デュトワにも「教会のステンドグラス」とか「ベルキス」の方を録音してほしかった。
カップリングは「風変わりな店」でメインはこちら。
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