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ブラームス 交響曲第4番(ムラヴィンスキーの映像)

DVD

 ■ J・ブラームス作曲/交響曲第4番

 Mravinsky

 ▲ E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 1973年、レニングラード、フィルハーモニー大ホールでのライブ録画。リハーサル風景、インタビュー付き。

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 空席が見当たらないほどの超満員の客席、バルコニー席には立ち見の人がビッシリ。それほど人気があったということだろうか。

 一応カラー。しかし、演奏中も客席の様子やホールのシャンデリアなどを延々映したり、ちょっとイライラするけれど、指揮者もそれなりに映してくれているので、なんとかOK。カメラのセッティングによるのか管楽器奏者がアップで映ることはない。

 とにかく、冒頭から演奏の素晴らしさに驚く。

 『一糸乱れぬ』というと曲芸的な印象かもしれないけれども、オーケストラ全員が一つになって同じ音楽を表現してゆく、単に縦の線が合っているというレベルをはるかに超えている。

 ムラヴィンスキーの指揮というと淡々・粛々としているイメージがあったけれど、この「ブラ4」は違う。ものすごい『気迫』が指揮台からがんがん伝わってくる。

 これは「動作が大きい」ということではなく、指揮棒を構えただけで腕を全く動かさず、『睨み』だけで指揮をしているような部分もあるのだが、その存在感の大きさ、発する『オーラ』はとてつもない。

 もちろんそれだけではなく、動作は小さいものの指示が実に的確で、その状態から指揮棒の動きが大きくなるにつれて、音がどんどん熱くなっていくのだ。

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