ベルリオーズ 「ロメオとジュリエット」から(バーンスタイン)
DVD
■ ベルリオーズ作曲/劇的交響曲「ロメオとジュリエット」から「ロメオ独り~舞踏会」「愛の情景」
▲ L・バーンスタイン指揮/シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭オーケストラ
1989年、ザルツァウ(北ドイツ)での若い(学生?)オーケストラ相手のリハーサルと本番。
曲そのものは余り有名でないけれども、曲を知らない人は興味を覚えることだろうし、知っている人にはいい曲目解説(アナリーゼ)になる。
曲の表す情景を説明したり、「愛の情景」ではオリジナルの戯曲を読んだり、とても分かりやすい。
バーンスタイン「シェイクスピアの戯曲を読んだことがある人は?」
「(パラパラと手が挙がる)」
バーンスタイン「部分的にではなく、全部読みましたか?」
バーンスタイン「ゼッフィレリ監督の映画を観たことがある人?」
「...」
バーンスタイン「舞台を観たことがある人?」
「...」
バーンスタイン「では、『ウエスト・サイド・ストーリー』を観たことがある人は?」
「(たくさん手が挙がる)」
「愛の情景」で、「指揮が分かりにくいですか?」と聞いてから、「では、他の指揮者のように分かりやすく指揮してみましょうか」と言って、ありがちな(凡庸な)指揮者の真似をして見せるところは、面白いけれども、皮肉たっぷりでもある。
ちなみに、リハーサルと本番演奏は交互に収録されていて、コンサートのみの通し演奏は収録されていないので要注意。あくまでバーンスタインのリハーサルを観るソフト。
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