ストラヴィンスキー 春の祭典(トーマスの映像)
DVD
■ ストラヴィンスキー作曲/バレエ音楽「春の祭典」
▲ マイケル・ティルソン・トーマス指揮/サンフランシスコ交響楽団
「キーピング・スコア(Keeping Score)」シリーズの中の一枚。ドキュメンタリーと演奏風景(「春の祭典」と「火の鳥」の一部)の2本立て。
で、そのドキュメンタリーがとても面白い。
リムスキー=コルサコフに始まり、ディアギレフのバレエ・ルッス、「春の祭典」初演時のエピソード。
そして、演奏風景を交えた音楽の解説。トーマス自身だけではなく、プレイヤーの(奏者としての)話も加わる。
演奏風景の方はコンサートでのライブ録画。最初にトーマス自身による簡単な紹介付き。
トーマスは「難曲」ということを全く感じさせず、涼しい顔で鮮やかに振っていて、土臭さや、ドロドロとした原始的エネルギーは感じさせず、音を消して映像だけ観たら、バーンスタインかコープランドの曲でも振っているようなノリでもある。
曲に過剰にのめり込むことなく、この曲の仕組みや面白さを知った上で、あくまで第3者的に一歩離れたところで眺めているような印象を受ける。
それゆえ、好みは分かれると思うけれども、見事なパフォーマンスであるのは間違いない。
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