レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」(山田一雄&都響)
CD
■ O・レスピーギ作曲/交響詩「ローマの祭り」
▲ 山田一雄指揮/東京都交響楽団
1989年3月30日のライブ録音。しかし、よくぞこんな録音が残ってくれていたものだと思う。
第1楽章「チルチェンセス」は煽ることなく、リズムを踏みしめるような演奏。
そんな中で独特の間(ま)がスリリング。オルガンが鳴り響く終結部では、バス・ドラムが一瞬早く飛び出してしまう。
この曲(楽章)で久々に聴き入ってしまった。バンダのトランペットもいい。
終曲の「主顕祭」は期待通り。サルタレロ舞曲からの追い込みは我を忘れる。最後のプレスティッシモはよくぞ崩壊せずに持ち応えた。
会場からの「ブラボー」も納得。
オケは金管が大健闘。何と言ってもホルン・セクションの音が素晴らしく(「十月祭」など)、「主顕祭」のトロンボーンのソロも◎。
アンサンブルの乱れや、奏者のミスなど多々あるけれど、それをはるかに超えた強烈な魅力のある演奏。
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