ストラヴィンスキー ペトルーシュカ(スヴェトラーノフ)
CD
■ I・ストラヴィンスキー作曲/バレエ音楽「ペトルーシュカ」
▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ロシア国立交響楽団
録音年の記載はないけれど、オケの『音』の感じとかスタイルなどを考えると、かなり新しいもののように思われる。
原典版(バレエ版)による演奏。とにかく、これまで聴いたことがないような「ペトルーシュカ」。
遅いテンポと、重いリズム。しかし音楽の流れが止まってしまうことはない。
まず第1場最後の「ロシアの踊り」でビックリ。場面転換のドラムは「ドコドコ・ドコドコ」やたら騒々しい。そして第4場の「馭者たちの踊り」は最大の聴き物。テンポが遅いだけに普段は目立たない、いろんな音が聴こえてくる。
もちろんブラスは全開(しかしアクの強さは昔ほどでもない)。また、アンサンブルもしっかりしていて、雑なところがない。
スヴェトラーノフとしても最良の演奏の一つでは。ファースト・チョイスには適していないかもしれないけど、とにかく強烈な演奏。
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