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ハチャトゥリアン バレエ「スパルタクス」(ボリショイ劇場の映像)

music DVD

 ■ A・ハチャトゥリアン作曲/バレエ「スパルタクス」

 Spartacus

 1984年、ボリショイ劇場でのライブ録画。

 指揮はソビエト時代のバレエ指揮者として知られる、A・ジュライチス。

 Zhyuraitis

 登場するや客席に挨拶することもなく、いきなり棒を振り出すが、独特の雰囲気を持っている。

 「ガイーヌ」導入を思わせるような勇ましいファンファーレから始まり、やがてトランペットの吹奏によるローマ軍の凱旋行進曲。

 奴隷の登場で音楽は哀愁を帯び『泣き』が入る。再びトランペットの音楽が戻ってきて、ひとしきり凱旋の音楽が続く。

 ここまでで相当に頭がクラクラしてくるのだけれども、その後、スパルタクスのモノローグから、敵役クラッスス邸でのどんちゃん騒ぎ。最後は冒頭の音楽が戻ってきて、反乱軍の決起の場面で第1幕が終わる。...以下同文。

 スパルタクスはローマ軍の反撃により殺されてしまい、その鎮魂の音楽(合唱も加わる)と共に幕切れになる。

 まさに『力』を誇示するかのようなステージ。打楽器アンサンブルだけの群舞有、ラテン音楽風のリズム有。ナマのステージで観たら、どれだけ迫力があることだろうか。

 「アダージオ」のクライマックスでのトランペットの吹奏は期待(予想)通り。気持ちよさそうに朗々と、主旋律は誰も聴いていない?もちろん、「そこ、楽譜の指定はメゾ・フォルテなんですけれど...」などと野暮なことは言わない。

 トランペットは只でさえハードな譜面を、踊り優先の(奏者にとっては)無茶苦茶なテンポ設定に必死に食らい付く。第2幕「スパルタクスの勝利」の最後の方の16分音符などは涙が出てくる(そこまで頑張らなくても...)。クラリネットは一体どんな楽器(リード)使っているのだ、というようなへろへろな音。

 スゴイです!!

 ところで、ジュライチスさん、今どうされているんでしょうか。

 pencil 【追記】

 ジュライチスは1998年に亡くなられているそうです。情報ありがとうございました。

 ちなみに、「スパルタクス」全曲盤CD(国内盤)の解説によると1928年リトアニア生まれ。1960年にロジェストヴェンスキーの後任としてボリショイ劇場のバレエ指揮者に就任とのことです。

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コメント

>ところで、ジュライチスさん、今どうされているんでしょうか。
かなり前に亡くなられてますね(1998年没)。

奥さんのメゾソプラノ歌手のオブラスツォワも2015年に亡くなられています。

投稿: | 2017/05/01 02時10分

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