チャイコフスキー 「くるみ割り人形」組曲から(クレズマー楽団)
CD
■ チャイコフスキー作曲/組曲「くるみ割り人形」から
▲ シリム・クレズマー楽団(⇒楽団のサイト)
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲からの何曲かを、クレズマー音楽(東欧系ユダヤ人の音楽)風にアレンジして演奏した録音。
楽器編成などは以下をご覧ください。メロディは主にクラリネットが担当しています。
収録曲は以下の通り。
トレパーク
金平糖の精の踊り
行進曲
アラビアの踊り
中国の踊り
葦笛の踊り
花のワルツ
...で、チャイコフスキーのメロディは使用していても、完全にクレズマー音楽のスタイルにアレンジされていて、例えば、それが長調の旋律であっても、もの哀しいユダヤ風のメロディに変貌している。もちろん、原曲を知っている人が聴いてこそ面白いと思えるものだ。
チャイコフスキーの側に立ってみれば『悪ふざけ』とも取られるかもしれないけれど、彼らはごく真面目に(?)クレズマー音楽を演奏しているのであって、決してチャイコフスキーの音楽を蔑ろにしているわけではない。
「くるみ割り人形」以外にもクラシック曲をベースにした曲が収録されていて、中でもマーラー作曲の交響曲第1番「巨人」の第3楽章のモチーフを使用した「グスタフの婚礼(Gustav's Wedding)」は、マーラーの音楽のエッセンスを感じさせてくれる。
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