ウォルトン 戴冠式行進曲「王冠」
CD
■ W・ウォルトン作曲/戴冠式行進曲「王冠」
▲ A・ボールト指揮/ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
1977年録音。
1937年、ジョージ6世の戴冠式のために作曲された曲。1963年に改訂されてかなり短縮されている。
吹奏楽で演奏したり、フェネル&イーストマンWE盤などを聴いていたものの、原曲のオーケストラ版は聴く機会が無く、最初に聴いたのはグローヴス盤だったと思う。
「ABABコーダ」という、「威風堂々」と同様の構成で、その第1番をさらにスケールアップしたような音楽。
オーケストラでは、作曲者自身による改訂版(短縮版)で録音されることが多いようだけれども(プレヴィン、グローヴス)、最初は吹奏楽版に親しんでいた身からすると、これは、いかにも『カット版』といった感じがして違和感がある(特にコーダ)。
嬉しいことに、このボールト盤はカット無しのオリジナル版。私はこちらの方がシックリくる。
確かに吹奏楽向けの音楽ではあるけれども、オーケストラで聴くと、晴れやかさ、厳かさ、気品がさらに加わるように感じる。
スコアは以下の2種類が出版されていて、収録されているバージョンが異なります。
2曲の「戴冠式行進曲」が収録されているスコア(Oxford版)。「王冠」は原典版。
1963年改訂版のスコア(Oxford版)。
▲ A・プレヴィン指揮/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
こちらは改訂版での録音。2曲の戴冠式行進曲(「王冠」「宝玉と王の杖」)と「交響曲第1番」を収録。演奏は◎。
▲ F・フェネル指揮/イーストマン・ウィンド・アンサンブル
吹奏楽版。カット無しの初演版。
【演奏時間】
ボールト 8:31
プレヴィン 6:28 (改訂版)
フェネル 9:59
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