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ショスタコーヴィチ 交響曲第5番(ムラヴィンスキーの1982年ライブ)

music CD

 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第5番

 Img418

 ▲ E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 1982年11月18日ライブ録音。ドリームライフ盤。

 後に書いたようなミスもあって、『完成度』としては今一つかもしれないけれども、異様なまでの熱気・高揚感を感じさせる演奏。

 「ソビエト」という同じ時代に生きた作曲者と指揮者。互いに全てを分かりあっているという強力な信頼感で結ばれているのだろうか。人目を引くような「解釈」は何もしていない。

 第2楽章もそっけないくらいにイン・テンポで進むけれど、鳴っている音楽全てが作曲者の、そして指揮者の想いを伝えてくれている。

 終楽章は...速い!前へ前へと突き進む。しかし、我を忘れているようで、しっかりとコントロールされている。最強音から最弱音へ一気に切り替える所は、人間技とは思えない。

 そして終楽章の後半部、「さあ、これから!」という場面で、大太鼓が「ボスッ!?」と飛び出してしまう。

 それを立て直すかのような盛り上がりで突入するコーダ、ニ長調のファンファーレが次第に苦しげになり、やがて絶叫に変わる。単にトランペットがハイ・トーンを頑張るというレベルの演奏ではない。

 どんどん重苦しくなる音楽に動揺したか、ティンパニ奏者が、繰り返して叩く「D-A」の音形を完全に見失ってしまい、訳が分からなくなる。しかし最後の大太鼓との連打は見事に決めて曲を締める。

 このコンビ、もう何十回と演奏しているであろうこの曲で、こんなミスが出るとは...しかし、それも納得できてしまうような、尋常ではない緊迫感が感じられる演奏なのだ。

 やはりムラヴィンスキーは凄い!「必聴」!!

 cd

 以下のディスク(scora盤)にも同じ日の演奏が収録されています。

 Img419

 ただ、演奏後の拍手が短く切られてしまっているなど、この曲に限って言えば上のドリームライフ盤の方がオススメ。

 ちなみに、初期盤では左右チャンネルが逆になっていたので要注意。また、解説書の文字が小さく肉眼では読めず。

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