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サン=サーンス 動物の謝肉祭

music CD

 ■ C・サン=サーンス作曲/動物の謝肉祭

 各パート1名による演奏(室内楽版)と、弦楽器の人数を増やした演奏(管弦楽版)の2種類の録音があり、最近は前者が主流かも。

 ただし、管弦楽版でも「白鳥」と「象」は、それぞれチェロ、コントラ・バスの独奏で演奏している場合もあります。

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 【室内楽版】

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 ▲ ナッシュ・アンサンブル

 クラリネットはM・コリンズ。フルートはW・ベネット。

 これはとてもいいです。生き生き、溌剌と、楽しそうに演奏してます。

 ピアニストもたどたどしくではなくて、「どうだ!」とばかりに下手くそに弾く。

 チェロのクリストファー・ファン・カンペンはデュトワ盤(ロンドン・シンフォニエッタ)でも「白鳥」を弾いていた人。でも、こちらの方が伸び伸びと演奏しています。


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 「動物の謝肉祭」もオーマンディ&フィラデルフィア管の演奏だと思って購入したら違ってた...ネットで購入したのだけれども気付きませんでした(泣)。オーマンディ指揮の「動物の謝肉祭」が聴きたい方は要注意

 各パート1人の室内楽編成。

 1番ピアノと指揮がフィリップ・アントルモン。2番ピアノのギャビー・カサドシュは、名ピアニスト、ロベール・カサドシュの奥様。

 その他は、チェロがヨーヨー・マ、フルートがA・マリオン、1番ヴァイオリンが今は指揮者として活躍している、ヤン・パスカル・トルトゥリエ。

 アンサンブルは今一つだし、2台のピアノのバランスも悪い。まあ、ヨーヨー・マの「白鳥」が聴けるからOKか。

 カップリングはオーマンディ&フィラデルフィア管の「青少年のための管弦楽入門」と「ピーターと狼」。いずれもCBSへの旧録音(1957年録音)。


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 アルゲリッチ、クレーメル等々による室内楽版。メンバーが揃っているだけに楽しめます。

 「雌鶏と雄鶏」や「耳の長い登場人物」などは少人数のアンサンブルだからこその面白さ。

 「ピアニスト」は派手に乱れているし、「ライオンの王の行進」は(中味が無いのに)やたらと威張って踏ん反り返っている人の茶化し。

 音楽で聴かせるナンバーはシッカリと聴かせ、繊細な響きの「水族館」、「カッコウ」の静寂。「白鳥」はマイスキー。


 【管弦楽版】

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 ▲ C・デュトワ指揮/ロンドン・シンフォニエッタ

 1980年録音。ピアノはP・ロジェとC・オルティス。

 「ピアニスト」は『下手糞』ではなくフツーに弾いていて、そのまま演奏してしまえば、それはただのスケール(音階)。あまりにわざとらしい演奏も好きではないけれど、何か一捻りほしい。

 「象」と「白鳥」はソロ(一人)で演奏。

 でも、この「白鳥」(クリストファー・ファン・カンペン)が今ひとつ冴えない。この曲は有名奏者による録音も多いので、相当に分が悪い。

 デュトワ指揮ということで期待したけれど、全体的にはこれといった魅力は無し。もっと遊び心であったり、楽しげな雰囲気がほしい。

 これでオケがモントリオール響であれば違ったのかもしれないけれど...。

 カップリングは交響曲第3番。


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 ▲ G・プレートル指揮/パリ音楽院管弦楽団

 1965年録音。私がLP時代に聴いていた演奏がこれ。「象」と「白鳥」はソロ。

 これといって変わった事はしていない、スコアを素直に音にした演奏だけれども、当時のパリ音楽院管のサウンドと、明るく華やかな雰囲気で楽しませてくれる。

 チッコリーニとワイセンベルクのピアノ。フルートはM・デボスト。

 カップリングはプーランクの組曲「典型的動物」。


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 ▲ M・プラッソン指揮/トゥールーズ・キャピタル管弦楽団

 1992年録音。ピアノはM・ルディとT・バルト。

 学校の『鑑賞教材』として聴かされる曲だけれども、それをプラッソンはお洒落なオーケストラ作品に仕立て上げる。

 こういう演奏で聴けば、音楽の授業を忘れられる。決して「白鳥」だけではない、みんな素敵な曲ではないか。

 「象」のコントラバスはトゥッティ。「白鳥」はチェロのソロ。

 「ピアニスト」はスケール音形が半音づつ上がって4回繰り返されるのだけど(C→D♭→D→E♭)、最初はたどたどしく、だんだん上手になって、最後は速いテンポで鮮やかに弾き切る。

 カップリングは「ピーターと狼」(フランス語版)。


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 ▲ E・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団

 1968年録音。「白鳥」のチェロは独奏。

 こういった軽い曲も、キチンと演奏して録音してくれるのが、このコンビの有り難さ。

 明るく楽しく、もちろん上手。ただ、結構生真面目な雰囲気なので(「ピアニスト」など)、『遊び』を求める人には物足りないだろうか。

 カップリングは「交響曲第3番」「死の舞踏」「フランス軍隊の行進」「バッカナール」(「サムソンとデリラ」から)。サン=サーンスの有名オーケストラ曲を一通り楽しめます。演奏も◎。


 【映像(管弦楽版)】

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 ▲ S・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 new

 2005年、ヴァルトビューネ(野外コンサート)でのライブ録画。

 ピアノはラベック姉妹。オーケストラは弦楽器の人数を減らしていて、「象」と「白鳥」はソロで演奏。

 演奏者もリラックスした野外コンサートの雰囲気もあってか大いに盛り上がり、1曲ごとに拍手が起きる。

 演奏の方は本気度の高いもので、ベルリン・フィルのソリストの演奏も楽しめるし、ラベック姉妹のピアノも手慣れた感じがする。

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