ヴァイル ベルリン・レクイエム(ヘレヴェッヘ)
CD
■K・ヴァイル作曲/ベルリン・レクイエム
▲ ヘレヴェッヘ指揮/アンサンブル・ミュジック・オブリク
1992年録音。
ローザ・ルクセンブルク(政治活動家でドイツ軍に逮捕され殺害された)の追悼のために書かれた、6曲から成る作品(ただし、第6曲は第1曲が一部カットされて繰り返される)。歌詞はブレヒト。
1.感謝の大讃美歌
2.水死した娘のバラード
3.墓碑銘
4.凱旋門の下の無名戦士についての第1の報告
5.凱旋門の下の無名戦士についての第2の報告
6.感謝の大讃美歌(1曲目の繰り返し)
コーラスは男声のみで、オーケストラの編成は以下の通り。弦楽器は含まれません。
クラリネット 2
サキソフォン 2
ファゴット 2
ホルン 2
トランペット 2
トロンボーン 2
チューバ(または、トロンボーン)
ティンパニ
ギター
バンジョー
シンバル
小太鼓
オルガン(または、ハーモニウム)
弦楽器の入らないスリムでドライな響きのオーケストラは、いかにも『尖がって』いて、決して迎合することが無い反体制的なサウンドだ。
聴き所は、この曲のテーマでもある第2曲、単純なギター伴奏の上に囁くように歌われる「水死した娘のバラード」。
それに続く、ポピュラー音楽のテイストを持った「墓碑銘」は、歌詞が検閲に引っかかることを懸念して抽象的な内容に差し替えられたという。
5曲目のオルガンの伴奏の上に歌われる「レシタチーヴォ」はバッハのパロディか。
いやはや...ヴァイルはやっぱり面白い。
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