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ヴォーン・ウィリアムズ 交響曲第6番

CD

 ■ R・ヴォーン・ウィリアムズ作曲/交響曲第6番

 

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 ▲ B・ハイティンク指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

 1997年録音。

 第2次世界大戦中から戦後にかけて作曲された、いわゆる「戦争交響曲」。「田園交響曲」(交響曲第3番)のようなイギリス的情緒とは無縁の音楽。

 全4楽章、続けて演奏され、激しく緊迫感のある最初の3楽章を受けての終楽章(エピローグ)は終始弱音で演奏され、不思議な静謐さを持っている。

 第3楽章はショスタコーヴィチ的でもあり、途中に現れるサキソフォンのソロはジャズ風。また、第2楽章のトランペットと打楽器によるオスティナートのリズムは、ホルストの「火星」を思わせる。

 ハイティンクは厚みのある、ふくよかな響きであるけれども、この音楽であれば、エッジのバリバリ効いたシャープなサウンドでも聴いてみたい。


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 ▲ R・ノリントン指揮/ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団

 1997年録音。

 ノリントンは「ピュア・トーン」による演奏などで、『特殊枠』といった印象があるけれども、一連のRVWは正統路線の演奏。

 この第6番も、透明感のあるタイトな響きの中に、緊張感があり、なかなか聴かせてくれる。

 全集にならなかったのが残念。

 交響曲第4番とのカップリング。


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 ▲ J・バルビローリ指揮/バイエルン放送交響楽団

 1970年4月10日のライブ録音。

 思いっ切り溜めた冒頭から気合いが入る。

 第1楽章後半のホ長調に転調した「トランクイロ」も遅いテンポで気持ちを込め、強奏される第2楽章のトランペットと打楽器のリズム。第3楽章では荒れ狂い、終楽章のエンディングも名残惜しい。

 ドラマチックな音楽創りに応えるオケと、そのサウンドも素晴らしい。これがハレ管だったら、単に重苦しいだけで終わっていたかもしれない。

 カップリングはブラームスの交響曲第2番。

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