マーラー 交響曲第7番(クーベリックのライブ録音)
CD
■ G・マーラー作曲/交響曲第7番「夜の歌」
▲ R・クーベリック指揮/バイエルン放送交響楽団
1976年ライブ録音。
冒頭、弦楽器のざわめき。何が起きるのかという期待感の中、テノール・ホルンが朗々と登場する。とても印象的なオープニング。
このテノール・ホルンは第1楽章でお役御免だけれども(しかも、吹く部分は極めて少ない)、その大役は十分に果たしたと思う。
フィナーレの最後は、打ち鳴らされる鐘とカウ・ベルをバックに第1楽章のテーマが高らかに奏され、そのままハ長調のエンディングかと思いきや、引き伸ばされた和音で現実に引き戻される。
このクーベリックのライブ録音。アッサリとしているので、物足りない人もいるだろうし、ライブゆえ演奏のアラも見えるし、今の基準で見ればオケも非力に感じられる部分もあるかもしれない。
しかし、何より音楽が自然体だし、単純に楽譜を音にしたというだけではない、活き活きとした生命力を感じる。
ちなみに、同じコンビのスタジオ録音(国内盤)の記載では、第1楽章を「第1部」、第2~5楽章を「第2部」としている。
スコアにはそのような区別は無いので何を根拠にしているかは不明だけれど、第1楽章の主部はホ短調(最後はホ長調)。それに対して後半4楽章はハ短調(第2楽章)に始まりハ長調(第5楽章)で終わり、そのような括り方も一理あるように感じる。
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