コルンゴルト ヴァイオリン協奏曲
CD
■ E・W・コルンゴルト作曲/ヴァイオリン協奏曲
自作の複数の映画音楽をベースとした曲。
何の導入も無く、Dのハーモニーの上に独奏ヴァイオリンが「A-D-A-D-G#」と上昇する冒頭部分は印象的だ。
映画音楽によっているだけに、非常に分かりやすい、ロマンチックかつ甘美な音楽で、具体的にはJ・ウィリアムズの音楽が頭に浮かぶ人もいると思う。
ちなみに、この曲が作曲されたのが1945年で、「スター・ウォーズ」の第1作は1977年。要はこちらの方がはるかに古く、J・ウィリアムズは明らかにコルンゴルトの影響を受けていると感じる。
▲ A・ムター(ヴァイオリン)/A・プレヴィン指揮/ロンドン交響楽団
2003年録音。
夫婦(当時)共演。冊子にはムターの写真だけでなく、録音風景などでの幸せそうなツー・ショット写真も掲載されている。
演奏は完全にムターのカラーが前面に出たもので、自由奔放にふるまう妻と、それに手こずりながらも優しくサポートする年上の夫。
特に第1楽章は艶っぽく、また妖しいオーラをふりまいていて、こんな感じで来られたらプレヴィンでなくとも...。
ただ、普通に曲を聴くなら同じプレヴィンの指揮でも、G・シャハム盤(↓)の方がオススメ。
▲ G・シャハム(ヴァイオリン)/A・プレヴィン指揮/ロンドン交響楽団
1993年録音。
【映像】
▲ H・ハーン(ヴァイオリン)/K・ナガノ指揮/ベルリン・ドイツ交響楽団
2004年。ベルリンでのライブ録画。
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