ヴォーン=ウィリアムズ 海の交響曲(ハイティンク)
CD
■ R・ヴォーン=ウィリアムズ作曲/海の交響曲
▲ B・ハイティンク指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
1989年録音。管弦楽曲付の交響曲全集から。
RWVは自身の作曲した交響曲に対して「番号付け」は行なわなかったらしく、この曲も「海の交響曲」であって、「交響曲第1番『海』」ではない。これは「ロンドン交響曲」「田園交響曲」「南極交響曲」でも同じ。
ただ、標題付きの曲はともかく、そうでない曲は区別が付かないため、最終的には(便宜的に)番号を振ったとのこと。
オルガンも含む大編成のオーケストラ、合唱とソプラノ、バリトン独唱。この合唱は全楽章に加わる。演奏時間70分の大作。
第1楽章 すべての海、すべての船への歌
第2楽章 夜、一人海辺にて(緩徐楽章)
第3楽章 波(スケルツォ)
第4楽章 探検者たち
楽章構成は交響曲の形式ではあるけれども、どちらかと言うとオラトリオに近い感がする。
オープニングは金管のシグナルに続いて、コーラス、次いでフル・オーケストラが加わり、雄大な海のスケール感、そして、そこへ出て行く人々の高揚感を感じさせる。
多くの録音を聴いているわけではないのだけれども、ハイティンクはRVWにしろ、エルガー、ウォルトンにしろ、まず間違いないという手堅さ、安定感、安心感がある。
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