都響 A定期(フルシャ)
◆ 東京都交響楽団 第822回定期演奏会
指揮:ヤクブ・フルシャ
マルティヌー作曲/交響曲第5番
ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第10番
東京文化会館にて。
後半のショスタコーヴィチはなかなか面白かった。もちろん、一昔前の(例えばソビエトの指揮者・オケによる)終始緊張感を強いられ、パワーで圧倒されようなタイプの演奏とは異なる。
第1楽章はよくコントロールされ、迫力一辺倒ではない、人間的な情感も強く感じさせる。
第2楽章は曲も曲なので指揮者は大いに煽り立てる。ただ、オケの響きは決して粗っぽくはならない。
難曲ゆえに危なっかしい場面もあったけれども、終楽章のエンディングなどは見事に締めてくれたと思う。
管楽器のソロもとてもよく、特に第1楽章のクラリネットとピッコロ、第4楽章のオーボエは◎。
前半のマルティヌーはクーベリック&チェコ・フィルが初演した曲。ただ、今一つその面白さが分からない...。
何はともあれ、先日のマーラーといい、今回のフルシャ氏は聴かせてくれました。
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