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マーラー 交響曲第7番「夜の歌」(ケーゲル&都響)

CD

 ■ G・マーラー作曲/交響曲第7番「夜の歌」

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 ▲ H・ケーゲル指揮/東京都交響楽団

 1985年、東京文化会館でのライブ録音。

 聴く前は一抹の不安もあったけれど、冒頭、ガシガシと刻まれる32分音符の弦楽器のリズムの上に、テノールホルンの朗々とした音で一安心。ケーゲルの他のライブ録音と比べても十分OKだと思う。

 今では「マーラー・オケ」とも言われている都響でも、当時は演奏経験が少なかったのか。残念ながら事故が何箇所かあり(第1楽章のクラリネットや、第4楽章のエンディングなど)、1回限りのライブとしてはともかく、繰り返して聴くには向かないかもしれない。

 それでも、この演奏は素晴らしい。次に一体何が出てくるのか分からない、得体のしれない音楽。

 もちろん、ルツェルン祝祭管(アバド指揮)などと比べれば、技術的には聴き劣りがするけれども、音楽そのものは断然こちらの方が面白い。

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