モーツァルト 交響曲第39番(ノリントン)
CD
■ モーツァルト作曲/交響曲第39番
ロジャー・ノリントン指揮による録音と映像。
▲ R・ノリントン指揮/ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(LCP)
1990年録音。
古楽器オケを振った旧録音。シュトゥットガルト盤より、私はこちらの方が好き。テンポ設定も自然。
しかし、この曲の第2楽章の木管のアンサンブル、第3楽章トリオのクラリネットのデュエットなど、本当に素晴らしい。
ちなみに、各楽章のリピートを同様に行なっているヤーコブス盤とのタイミング比較は以下の通り。(ノリントン/ヤーコブス)
第1楽章(9分51秒/10分04秒)
第2楽章(6分43秒/8分05秒)←やっぱりノリントンは速い!
第3楽章(4分18秒/3分25秒)←約1分違う!!
第4楽章(8分10秒/8分09秒)
この時期のノリントンの録音は話題になることもなく、例えば「幻想交響曲」にしても、後に出たガーディナー盤(1991年録音)が「古楽器によるベルリオーズ」と大きく取り上げられて話題になったけれども、ノリントンの方が先に録音(1989年)しているのだ。
▲ R・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団
2006年ライブ録音(拍手付き)。新録音盤。
第1楽章序奏は速めにキビキビと進むけれど、主部に入ると意外にゆったりとしたテンポになる。スコアに指示された "Allegro" というより "Andante" といった感じ。
逆に、第2楽章は速くて、こちらは "Allegretto"。でも、そのテンポ感に奏者がノリ切れていないようにも感じる。
【映像】
▲ R・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団
1996年収録。リハーサル風景と本番演奏。ノリントンがこのオケの首席指揮者になる以前の共演。
そのリハーサルはリラックスした雰囲気だけれども、とても細かくニュアンス、表情が付けられていく。
また、モーツァルトの音楽や、古典派の交響曲の演奏などについて、ノリントン先生の音楽講座を聞いているようなところもあって、とても面白い。
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