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ベルリオーズ 幻想交響曲(アルヴィド・ヤンソンス)

CD

 ■ H・ベルリオーズ作曲/幻想交響曲

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 ▲ アルヴィド・ヤンソンス指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 1971年4月12日のライブ録音(ステレオ)。

 今では「マリス」かもしれないけれども、一昔前は指揮者の「ヤンソンス」と言えば「アルヴィド」でした。

 そのアルヴィド・ヤンソンスはマリス・ヤンソンスの父上。東京交響楽団とのつながりが深く、永久名誉指揮者の称号を与えられています。

 で、この演奏。かつてのソビエト系の指揮者にありがちな、マッチョなパワーや統率力で聴かせる音楽とは違う。ロシア的な土臭さも無く、西欧的に洗練された雰囲気がある。第1楽章の繊細で細やかな弦楽器などとてもいい。

 木管は当時のソビエトらしいペラペラな音。金管はよく鳴っているけれど、ロシア臭は少ない。鐘は音程のハッキリしたクリアな音。

 しかしながら、一番興味深いのは、例えば第4楽章のエンディングで音を一つ一つふくらませたり、第5楽章の「怒りの日」のトロンボーン etc. のコラールを弱音のテヌートで演奏させたり...こういったやり方が息子のマリスと全く同じなのだ。

 これは、マリス(@息子)が父親のアプローチを継承していると考えていいのだろうか。

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