ドヴォルザーク 交響曲第5番(ケルテス)
CD
■ A・ドヴォルザーク作曲/交響曲第5番
▲ I・ケルテス指揮/ロンドン交響楽団
1965年録音。
第1楽章冒頭、木管楽器による弾むような第1主題は夜明けのように爽やか。それが盛り上がり、全奏による力強くリズミックな音楽となる。
第2楽章は最初のフレーズが印象的な第1主題(ちょっと演歌っぽい)。のんびりとした第2主題もいい。
休みなく演奏される第3楽章には短い序奏が付いていて、主部は軽快な3拍子の舞曲風でトライアングルも加わる。この楽章もいい。
低弦の力強いフレーズに始まるフィナーレ。ちょっと仰々しい感じもする。最後は第1楽章のテーマも加えて高らかに鳴らしてのエンディング。途中、短いながらバス・クラリネットのソロがあります。
民族的な雰囲気は少なく、それなりの面白さはあるけれども、『発展途上』といった感じの曲。
このケルテス盤は、作曲者30代の作品を、やはり30代の指揮者が振った、金管の強奏などメリハリの効いた若々しい演奏。
ただ、あくまでストレート勝負なので、ちょっと平板な感じもする。
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