N響 C定期(井上道義)
◆ NHK交響楽団 第1849回定期演奏会
指揮:井上道義
ショスタコーヴィチ作曲/ロシアとキルギスの民謡による序曲
ショスタコーヴィチ作曲/ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:アレクセイ・ヴォロディン)
ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第12番「1917年」
NHKホールにて。C定期1日目。
指揮の井上さんはN響の「定期演奏会」へは38年ぶりの登場だそうです。
後半の交響曲第12番。全15曲の交響曲の中では決して上位には来ないだろうし、どう捉えていいかわかりかねるところもある音楽ではあるけれども、力感のある、とても充実した演奏だった。
その昔、インバル&都響で聴いたときは妙にアッサリとした印象だったけれども、今日くらい芝居っ気たっぷりに演奏してくれた方が楽しめる。
最初の「ロシアとキルギスの民謡による序曲」をまともに聴いたのは初めてかもしれないけれども、テンポが速くなってからは、いかにもショスタコーヴィチらしい音楽が展開するにしても、どこか中途半端で、プログラムに書いてあった『安全牌』という表現がピッタリくるように思う。でも、演奏そのものは躍動感を感じさせるもので、とてもよかった。
ピアノ協奏曲のトランペット独奏は主席の菊本さん。ただ、生真面目に過ぎる感じがして、こちらは今一つ。
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