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チャイコフスキー ピアノ協奏曲第2番(プレトニョフの映像)

DVD

 ■ チャイコフスキー作曲/ピアノ協奏曲第2番

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 ▲ V・フェドセーエフ指揮/モスクワ放送交響楽団/M・プレトニョフ(ピアノ)

 1991年、フランクフルトでのライブ録画。

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 もともと録音の数が少ないこの曲。このコンビであれば万全。プレトニョフは若々しく、フェドセーエフも力強くエネルギッシュ。

 その昔不思議に思っていたのが、「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲には番号が付いていないのに、なぜピアノ協奏曲は『第1番』なのか...」。

 当時は「第2番」(以後)があるなんて全く知らず、チャイコフスキーのピアノ協奏曲は有名なあの曲だけだと思っていたのだ。

 で、この第2番...第1楽章は序奏無しにオーケストラによる快活なテーマで始まり、ロシア風な雰囲気も若干漂わせ、再現部の前には長いカデンツァがある。長調なので、第1番とは随分と趣きが違う。

 第2楽章はヴァイオリンとチェロの独奏が加わって長い導入を演奏。この映像ではチェロの首席奏者(シモン氏)が第1楽章終了後に楽器を持って席を移動し、コンサートマスター氏の隣で演奏し、楽章が終わるとまた元の席に戻って行く(その時、会場からは拍手も)。

 第3楽章は舞曲風の軽快な音楽。

 有名な第1番はホルンの斉奏に始まる序奏部分の印象があまりに強く(正直、主部へ入ってからはそれほどでもない)、第3楽章も2つの主題のコントラストがあり、最後もドラマチックに盛り上がる。

 で、「どちらを取るか?」と言われれば「第1番」なのだけれども、ここまで演奏頻度・知名度の差が開いてしまっているのもかわいそうな感じもする。もし第1番が無ければ、この第2番はもっと頻繁に演奏されたのではなかろうか。

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