ハイドン 交響曲第103番「太鼓連打」(ギーレン)
CD
■ ハイドン作曲/交響曲第103番「太鼓連打」
▲ M・ギーレン指揮/南西ドイツ放送交響楽団
2004年ライブ録音。
この曲の愛称である、冒頭のティンパニに由来する「太鼓連打」(ハイドン自身の命名ではない)。
英語ならば「ドラム・ロール(Drum Roll)」...こちらの方がシックリ来る気もするけれども、このギーレン盤はロールどころの話ではなく、「太鼓乱打」という感じで派手にやっている。
第1楽章の冒頭。
この部分、作曲者は "Solo" "Intrada" とのみ書いていて、強弱などは指定されておらず、どのように演奏するかは、指揮者(奏者)に任されるのだけれど、(ヒネクレ者を除く?)大半の指揮者は素直にロールのフェルマータとして演奏している。
終楽章のコーダ(エンディング)は「初稿版」を使用。第3楽章トリオのテンポの揺らし方は面白い。
オケは対抗配置。ただ、ピリオド系のサウンドを意識している感じはなく、金管やティンパニは控え目で、メリハリ(コントラスト)よりもソフトでまとまりのよい、落ち着いたサウンドを作っていて、同じ指揮者による「第99番」(これは大好きな録音)のような引き締まった演奏とは趣が違う。
それでも重々しくならない、サラッとした感触がギーレンらしいところ。
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