バーンスタイン 最後のメッセージ
DVD
■ バーンスタイン 最後のメッセージ
▲ L・バーンスタイン指揮/PMF管弦楽団
1990年7月、PMFでのバーンスタインのリハーサルと本番を収めたもの。曲はシューマン作曲「交響曲第2番」。
亡くなる3か月前、バーンスタインの顔色は悪く、リハーサル中も苦しそうな表情で、飴をずっと口に含み、声が出なくなってしまう場面もあり、それでもタバコを手に持っている。
そんな中、若いオケを相手にしたリハーサルは本当に素晴らしく、また感動的なもので、(本番映像以上に)観ていて惹き込まれる。
その本番では、第2楽章の最後の部分(速い16分音符が連続するところ)でヴァイオリン奏者を起立させるなど、バーンスタイン自身が若い団員との共演を楽しんでいる風にも見える。
若き日の大植英次や佐渡裕の姿もあり、ロンドン交響楽団の東京公演で大植氏が『代役』で「ウエストサイド…」を振って、「話が違う!」「金返せ!!」と大騒ぎになったのが、同年この後の話。
ちなみに、開会セレモニーにおけるバーンスタインのスピーチで、直前に亡くなった指揮者の渡邉暁雄氏について触れたのが意外だった。全くキャラクターの違う2人の様に感じるけれど、親交があったのだろうか。
| 固定リンク
コメント