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モーツァルト 交響曲第28番(ノリントン)

CD

 ■ モーツァルト作曲/交響曲第28番

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 ▲ R・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団

 2006年ライブ録音。

 ワルター&コロンビア響の録音を聴いてから、モーツァルトの交響曲の中でもお気に入りの曲になっていて、ノリントンはワルターとはまた別のタイプだけれども、これも面白い。

 編成にはティンパニが加わっていて、メリハリの効いた溌剌とした演奏。リピートを全部行なってもサクサク進むので退屈することはない。第2楽章のテンポは速めで、さすがに、この楽章はワルターの「歌」に敵うものはない。

 モーツァルトのスコアは本当にシンプルなのだけれども、音楽がギッシリ詰まっている。スコアには最低限の表情(強弱)記号しか書かれていないけれども、そこには無限の表現の可能性があり、それは奏者(指揮者)の手に委ねられている。楽譜通りに演奏すれば(とりあえず)OK、という音楽ではない。

 私の所有しているスコア(新全集版)にはティンパニは入っておらず、ワルターも加えていないが、その「序文」によると、

 ・自筆のティンパニの譜面は紛失してしまった(存在はしていた)
 ・第三者が写譜した譜面にはモーツァルトによるものらしいティンパニのパートが存在する

 ...とのことで、ノリントンは後者を採用しているのかもしれない。

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