バーンスタイン 交響曲第2番「不安の時代」(バーンスタインの自作自演盤)
CD&DVD
■ L・バーンスタイン作曲/交響曲第2番「不安の時代」
第1部
a) プロローグ
b) 7つの時代(変奏1-7)
c) 7つの階段(変奏8-14)
第2部
a) 挽歌
b) 仮面舞踏会
c) エピローグ
ピアノ協奏曲ともいえる曲。初演時はバーンスタイン自身がピアノを担当。
<初演>1949年4月8日
クーセヴィツキー指揮/ボストン交響楽団/バーンスタイン(ピアノ)
<ニューヨーク初演>1950年2月23日 バーンスタイン指揮による初めての演奏
バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック/L・フォス(ピアノ)
<改訂版初演>1965年7月15日
バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック/F・アントルモン(ピアノ)
元となったオーデンの詩は読んでいないのだけれど、「第二次世界大戦末期のニューヨークで暮らす4人の人間の孤独を描いた」曲とのこと。
ジャズ的な雰囲気を持った、第2部の「マスク(仮面舞踏会)」が面白い。管と弦楽器はお休みで、ソロ・ピアノと打楽器、鍵盤楽器、チェレスタ、ハープ、弦ベース(ソロ)という編成で演奏される。いかにも『才気煥発』と言った音楽。
全体としてシリアスで重苦しい雰囲気の中、この楽章がアクセントになっている(ちょっと浮いているようにも感じるけれど...)。
作曲者自身の指揮による録音と映像ソフト。
▲ L・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック/P・アントルモン(ピアノ)
1965年録音。
▲ L・バーンスタイン指揮/イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/L・フォス(ピアノ)
1977年録音。
【映像】
▲ L・バーンスタイン指揮/ロンドン交響楽団/K・ツィメルマン(ピアノ)
1986年のライブ録画。これは素晴らしい演奏。
ツィメルマンはバーンスタイン(&VPO)とブラームス、ベートーヴェンのピアノ協奏曲を録音していて、その映像ソフトを観ても、間違いなくバーンスタインのお気に入りの奏者だったに違いない。
そのピアノのツィメルマン(若くてカッコイイ)がいい。ピンと張った緊張感。完全に曲を自分のものにしている感がある。
エンディングの高揚感・陶酔感はバーンスタインならでは。第2部での「ジャズ」も違和感が無く収まっている。
この曲に興味のある人は、一見の価値あり。
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