ベルリオーズ 幻想交響曲(ロジェストヴェンスキー&レニングラードPO)
CD
■ H・ベルリオーズ作曲/幻想交響曲
▲ G・ロジェストヴェンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
1971年9月9日、ロンドンでのライブ録音。音はずいぶん遠い感じがする。
まずは、前半3楽章が(意外にも)とてもいいのだ。
ロシア(ソビエト)のオケとは思えないような、細やかで繊細なニュアンスがある。さすがレニングラード・フィル。
第3楽章、最後のティンパニは雷が次第に近づいてくる、不穏な雰囲気。
で、第4楽章。ここからが問題で、ずけずけと無遠慮に金管楽器が割り込んでくる。
当然、予想はしていたし、期待(?)もしてはいるのだけれども、それにしても、ニュアンスもない、無味乾燥な音は、前半とのギャップが激しい。
金管が入ってこない部分、第5楽章の導入などはとてもいい。
これが下手なオケ(文化省オケとか)ならば、笑って済ませるかもしれないけれども、上手なだけに、もうちょっと何とかならなかったのかと思ってしまう。
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