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カリンニコフ 交響曲第1番

CD

 ■ V・カリンニコフ作曲/交響曲第1番

 この曲、正直『交響曲』としての造りは今一つかもしれないけれど、何と言ってもメロディが素晴らしい。

 個人的に好きなのは第1楽章の第2主題。ロシア的な哀愁と憧れ...何度聴いても胸が熱くなる名旋律だと思う。

 逆に、このメロディに何も感じない人にとっては、この曲を聴くのは時間の無駄以外の何物でもない。

 

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 ▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団

 1975年録音のメロディヤ盤。

 第1楽章からグイグイと前へ進む音楽。N響盤よりもはるかに濃厚で、逞しい。

 しかし、何と言っても聴きものは終楽章。ものすごいスピードとアンサンブルで一気に突き進む。そして高鳴るブラス。

 金管などクセの強いサウンドであるけれども、ロシア音楽のファンであれば、まずはこれであるのは間違いない。

 私が所有しているメロディヤ盤には、終楽章の演奏時間が5分11秒と記載されているけれども、さすがにこれはミス・プリントで、実際は8分弱。ちなみに、N響盤は9分10秒(拍手込み)。


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 ▲ E・スヴェトラーノフ指揮/NHK交響楽団

 1993年2月3日、NHKホールでのライブ録音。

 スヴェトラーノフが初めてN響に客演したときの演奏。

 スヴェトラーノフ指揮の録音であれば、ソビエト国立交響楽団を指揮したメロディヤ盤が外せないのだけれども、あまりに刺激が強すぎるので、普段何気に聴くのはこちらの方が多い。

 第1楽章提示部のリピートはカット。


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 ▲ N・ヤルヴィ指揮/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

 1987年録音。

 ヤルヴィはオケを豊かに、また豪快に鳴らし、聴かせ所を押さえた演奏。ちょっと荒っぽい感じもするけれども、このくらいやってくれた方が面白く聴ける。

 先日、N響の定期でも振っておられて、お気に入りの曲なんでしょう。

 この曲が『隠れた名曲』として話題になったのは、クチャル指揮のナクソス盤でだったように記憶しているけれども、当面は上にあげたスヴェトラーノフ盤と、このヤルヴィ(@父)盤があれば事足りるように思う。

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