ブリテン ラクリメ(アイオナ・ブラウン)
CD
■ B・ブリテン作曲/ラクリメ(ダウランドの歌曲の投影)
▲ アイオナ・ブラウン指揮/ノルウェー室内管弦楽団
1990年録音。
ヴィオラ独奏と弦楽合奏のための曲(オリジナルはピアノ伴奏)。
ちなみに弦パートは「2番ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス」となっていて、1番ヴァイオリンが省かれている。
一種の変奏曲であるけれども、主題は曲の最後になって初めて姿を現す。
とにかく地味な曲だけれど、現代的な雰囲気の音楽が続き、最後にダウランドの主題が現れる、ラスト16小節。そのカタルシスがこの曲の肝であって、聴き所だと思う。
指揮をしているアイオナ・ブラウン(2004年に亡くなられています)は女性で、ヴァイオリン奏者としても有名。
マリナー&アカデミーの録音にも参加していて、ヴィヴァルディ作曲の「調和の幻想」(作品3)では何曲かでソロパートを担当。
ヴァイオリンもそうなのだけれども、ちょっと癖がある、神経質な音楽を作っていて、それがこの曲には合っているように思う。
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