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ブリテン フランク・ブリッジの主題による変奏曲(チャバ)

CD

 ■ ブリテン作曲/フランク・ブリッジの主題による変奏曲

 Csaba

 ▲ ペーター・チャバ(Peter Csaba)指揮/ニュー・ストックホルム室内管弦楽団

 1988年録音。

 弦楽合奏のための作品。フランク・ブリッジはブリテンの先生に当たる人で、そのブリッジの「弦楽四重奏のための3つの牧歌」の第2曲を主題にした変奏曲。

 ちなみに、私はこの曲(「3つの…」)の原曲も、ブリッジの他の作品も聴いたことがありません。

  序奏と主題
  1.アダージオ
  2.行進曲
  3.ロマンス
  4.イタリア風アリア(ピチカートによるギター風トレモロの伴奏)
  5.古典風ブーレ(ヴァイオリンのソロが活躍)
  6.ウィンナ・ワルツ(かなりデフォルメされたワルツ)
  7.無窮動(一本の旋律線を様々な楽器で受け継いでいく)
  8.葬送行進曲
  9.聖歌
  フーガとフィナーレ

 ブリッジの主題は、短い導入の後に弦楽四重奏で現れる。『牧歌』というタイトル通りに静かな、物思いにふけるような印象がある。

 変奏の最初はいきなり「アダージオ」で始まる。

 そして、変奏の最後を締めるのも「葬送行進曲」「聖歌」という『アダージオ系』になっていて(この3曲はショスタコーヴィチ的な雰囲気も感じる)、この構成が曲全体の内省的、内向きな印象を強めている。

 ブリテン自身による録音もあるけれど、このチャバ盤はとてもスッキリとした響きの演奏。

 ちなみに、チャバ氏は1952年、ルーマニアのハンガリー系音楽家の家庭の生まれ。公式サイトには九州交響楽団を指揮した映像もアップされています。

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