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サン=サーンス 交響詩「死の舞踏」(プラッソン)

CD

 ■ C・サン=サーンス作曲/交響詩「死の舞踏」

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 ▲ M・プラッソン指揮/トゥールーズ・キャピトル劇場管弦楽団

 繊細で妖しい色彩感。リズムが重くならないのがいい。最後の2つの音は弦楽器だけにして(管はカットして)寂しげな雰囲気を強調している。

 真夜中の墓場、時計(ハープ)が12時を鳴らすところから始まり、そこへ死神がヴァイオリンを弾きながら登場。

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 ソロ・ヴァイオリンはE線を半音低く(E♭に)調弦。これは「A-E♭」(減5度)を開放弦で演奏するためで、それ以外の用途(例えばメロディを演奏するなど)で、この弦を使用することはない。

 グレゴリオ聖歌「怒りの日」の変形や、「動物の謝肉祭」の「化石」で引用されたシロフォン(骸骨の骨が触れ合う音らしい)なども現れ、そのドンチャン騒ぎの最高潮でニワトリが「コケコッコー」と鳴いて夜が明ける。

 ニワトリの鳴き声はオーボエが担当するけれども、なんとも滑稽だ。

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 骸骨たちは逃げ足速く退散して、また最初の静けさに。「禿山の一夜」(ムソルグスキー作曲)と同様のパターンだけれど、「夜明け」の音楽が長々しくなく、アッサリしていのがいい。

 タイトルはオドロオドロしいけれど、ディズニー映画「ファンタジア」に登場しそうな戯画(マンガ)的音楽。

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