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バッハ 管弦楽組曲第2番(ミュンヒンガー)

CD

 ■ J・S・バッハ作曲/管弦楽組曲第2番

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 ▲ K・ミュンヒンガー指揮/シュトゥットガルト室内管弦楽団

 1985年録音。フルート独奏はW・シュルツ(@ウィーン・フィル首席)。

 かつては「バロック音楽と言えば、ミュンヒンガー、パイヤール」という時代もあったけれど、ピリオド系の演奏が主流になってしまった今、ほとんど忘れ去られているかもしれない。

 この演奏、久々に聴いてみて、確かに昨今の演奏からすればスタイルは古いかもしれない。

 しかし、ゆたっりとしたテンポ、優雅で品のある音楽にホッとして、本当に安らぎを感じる。落ち着きのある大人の音楽。

 自分の中では慣れ親しんだものだし、ひたすら楽譜を忠実に再現する、余分な『遊び』の無い、そのスタンスは聴いていて安心できる。

 シュルツのフルートもスタンスは同じ。バディネリで若干の装飾が付けられるけれども、それ以外は原則楽譜に忠実に。例えば、趣味でフルートを演奏している愛好家の『お手本』としても、申し分の無い演奏だと思う。

 バッハの4曲の管弦楽組曲を1枚に収めたお得盤。

 第2番以外の曲も同様に素晴らしく、例えば第3組曲の有名な「エア(G線上のアリア)」も古楽器の演奏では聴くことのできない豊かさ、暖かみがある。

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