N響演奏会(P・ヤルヴィ)
◆ パーヴォ・ヤルヴィ&NHK交響楽団
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ムソルグスキー作曲/交響詩「はげ山の一夜」(原典版)
武満徹作曲/ア・ウェイ・ア・ローンII
武満徹作曲/ハウ・スロー・ザ・ウィンド
ムソルグスキー作曲(リムスキー=コルサコフ編)/歌劇「ホヴァンシチナ」~ 第4幕 第2場への間奏曲「ゴリツィン公の流刑」
ムソルグスキー作曲(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
東京芸術劇場にて
前半は「はげ山の一夜」と武満作品が見事なコントラストを成し、互いの存在を引き立てていたように感じた。「はげ山…」も一般的なコルサコフ版だったら違和感を感じたと思う。
後半も、通常のプログラムならば「展覧会の絵」だけで十分なのだけれども、その前にコルサコフ版の「ホヴァンシチナ」を置くことによって、(ラヴェルの音楽ではなく)『ロシア音楽』としての色合いを強く感じさせてくれる。
「キエフの大門」の鐘は通常のチューブラ・ベルではなく、本物の(?)大きな鐘を使っていたこともロシア色を強めていたけれど、しかし、オーケストラの最強奏に負けることなく鳴り響く、この鐘の音のインパクトは強烈だった。
N響はパーヴォの棒に見事に応え、トランペットなどのソリストも安定していて、「さすが」と思わせるような素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
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