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リムスキー=コルサコフ 「ムラーダ」組曲

CD

 ■ N・リムスキー=コルサコフ作曲/「ムラーダ」組曲

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 ▲ N・ヤルヴィ指揮/スコティッシュ・ナショナル管弦楽団。

 同名のオペラ・バレエによる組曲。

  1.導入
  2.ボヘミアの踊り
  3.リトアニアの踊り
  4.インドの踊り
  5.貴族たちの行列

 「1」はゆったりとした抒情的な音楽で、アルト・フルートが使われている。

 「3」は小クラリネットやピッコロ・トランペットなどの管楽器が活躍する、R=コルサコフらしいオーケストレーションが発揮されたアップテンポのナンバー。

 「4」は「シェヘラザード」の第3楽章を思わせるような異国風舞曲。タンバリンなどの打楽器が効果的。

 金管楽器の華やかなファンファーレに始まる「5」は吹奏楽のレパートリーとしても有名な堂々とした3拍子。

 ヤルヴィ盤は大らかに、豊かに鳴らした演奏で、この手の曲では理屈抜きに楽しめる。

 私が所有しているのは昔購入した3枚組で、デザインはLP盤と同じ。R=コルサコフのオペラからの組曲や序曲を集めた優れもののセット。

 私がN・ヤルヴィ(@父)の名前を初めて知ったのがこの録音でした。


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 ▲ E・スヴェトラーノフ指揮/フィルハーモニア管弦楽団

 1991年録音。

 1曲目「導入」の暖かみのあるゆったりとした音楽は、後への期待が高まる。

 しかし、2曲目以後の舞曲系のナンバーになると、いたってフツーの演奏。

 重量感が無いのはやむを得ないにしても、金管楽器の鳴りも今一つ湿った感じがして欲求不満気味。

 組曲版の録音は少ないので、スヴェトラーノフ以外の指揮者であればこの演奏でも「まあ、いいか」となったかもしれないけれど...。

 終曲の「貴族たちの行列」はロシア国立響との録音には遠く及ばない。

 そもそも、「惑星」のカップリングに何故にこの曲を...。


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 ▲ G・シュワルツ指揮/シアトル交響楽団

 2011年録音。サウンドは軽量級だけれども、丁寧にまとめられていて悪くはない。

 「リトアニアの踊り」での加速するエンディングは聴かせてくれる。

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